著者
大田 尚作 古賀 俊策 相良 二郎 見明 暢 見寺 貞子 友定 聖雄 小玉 祐一郎 Syosaku OTA Shunsaku KOGA Jiro SAGARA Nobu MIAKE Sadako MITERA Masao TOMOSADA Yuichiro KODAMA
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2015
巻号頁・発行日
2015-11-25

2014年度の芸術工学研究所年間活動は、大きく以下の2点を挙げることが出来る。1点目は医とデザイン領域において、医療用器具としての「シューズ用除菌装置の試作開発」である。試作に関してはMIKCS(生命医学イノベーション創出人材センター)との連携を密にし、機構設計・筐体設計・アッセンブリを各々部署で分担し時間的ロスを効率的に進めることが出来た。また、その成果をMIKCSの一般社団法人設立総会において披露し、ポートピアホテルに於いてプレス発表までを行った。2点目は本学において、医療現場における映像と空間・モノというキーワードを設定し、医療従事者、建築家、メーカーの専門家による講師を招きセミナーを開催した。Annual activities of Research Institute of Arts and Design (RIAD) for 2014 are as follows:1. As a collaborative study between medicine and design, we developed sterilization apparatus for shoes. In particular, RIAD and Medical Innovation Kobe Community System (MIKCS) progressed efficiently design of the mechanism, chassis, and assembly. We presented the outcome of these activities at MIKCS establishment meeting for general incorporated association, and further conducted press release of the information at Kobe Portopia Hotel.2. Kobe Design University started research activities regarding images, space, and product in medical field and organized a research seminar inviting experts of medical area, architect, and product manufacturer.
著者
相良 二朗 見寺 貞子 田頭 章徳 久慈 達也 Jiro SAGARA Sadako MITERA Akinori TAGASHIRA Tatsuya KUJI
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2010
巻号頁・発行日
2010-11-24

人間は情報の75~80%を視覚から得ていると言われている。現在の都市生活においては闇は存在せず、視覚情報が途絶することも経験できない。視覚障害の疑似体験としてアイマスクを装着して視覚を遮断する体験が行われることがある。しかし、アイマスク装着は、アイマスクを装着しているから見えないということが明らかであり、周囲の見えている人との間にギャップを感じさせてしまう。ドイツのハイネッケ氏が考案したDialog in the Dark は、光を遮断した空間内を全盲の人にガイドされて見ず知らずの8 名程のグループが無視覚状態で行動するという体験型イベントで、参加者は①視覚以外の感覚の覚醒、②言語によるコミュニケーションの促通、③環境が障害をつくっており、環境によって立場が逆転することへの気づき、などを報告している。本プロジェクトでは、大学院総合工房の内部を完全に遮光し、暗闇空間滞在中の様子を記録した。本論では暗闇化の方法と、暗闇空間での行動について報告する。