著者
藤谷 忠昭
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.14, pp.212-223, 2001-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
26

This paper attempts to clarify the significance of Lumann's system theory in a case of bureaucratic pathology. Luhmann [1964] pointed out the functions of informal behavioral expectations in formal organizations. Applying this idea to Japanese bureaucracy, it is demonstrated that the over evaluation of thoughtfulness, “Takt, ” is one of the most important factors accounting for contemporary problems. Using more recent works, this paper examines Luhmann's system theory as a frame for analysis of bureaucracy.
著者
谷 忠昭
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.261-275, 2019 (Released:2021-03-30)
参考文献数
48

色素増感を施した写真感光材料に由来する光電変換型光機能性材料として共通点が多いカラーフィルム,光触媒,色素増感太陽電池およびペロブスカイト太陽電池を取り上げ,それらの理解の深化と改良指針の探索のため構成要素技術(光吸収,電子構造,電荷分離,再結合抑制および経時安定性)に関して横断的に概観し,比較分析を行った.
著者
谷 忠昭
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.338-342, 1992-10-28 (Released:2011-08-11)
参考文献数
32

The capability of photographic emulsions for taking pictures are compared with that of CCD, and analyzed from the viewpoints of their light absorption, electron-trapping, and hole-trapping.
著者
関 一彦 谷 忠昭
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.1018-1021, 1991-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
11
被引用文献数
1

ハロゲン化銀に色素を吸着させることで,ハロゲン化銀の感光感度を可視領域全体,あるいは赤外域まで広げることができる.この現象は分光増感とよばれ,写真における重要な技術である.その機構解明を目的として, 5種類のメロシアニン色素と臭化銀との界面の電子構造を紫外光電子分光法により直接決定した.分光増感の電子伝達機構(励起された色素から臭化銀の伝導帯への電子伝達)に基づくことで,得られた電子構造は実際に観測される増感効率の化合物依存性を良く説明できた.また,色素と臭化銀の接触により,両者の真空準位の大きなシフトが観測され,ハロゲン化銀,色素を単独に測定して真空準位を揃えるという従来の電子構造推定法が誤っていることがわかった.