著者
戸澤 あきつ 恒光 裕 岡本 清虎 谷口 隆秀 八代 純子 本多 英一
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.1-4, 2004 (Released:2007-11-02)
参考文献数
14
被引用文献数
1

抗菌および抗ウイルス活性を持つことが知られているポビドンヨードを主成分とする各市販製剤(イソジン液、イソジンガーグル)を動物コロナウイルス(豚伝染性胃腸炎ウイルス:TGEV、猫伝染性腹膜炎ウイルス:FIPV、牛コロナウイルス:BCoV)にin vitroで作用させたところ、常用濃度で強い抗ウイルス活性を示した。このことは本製剤による手洗い、うがいがウイルス感染防御に役立つことを示唆している。
著者
戸澤 あきつ 恒光 裕 岡本 清虎 谷口 隆秀 八代 純子 本多 英一
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.1-4, 2004

抗菌および抗ウイルス活性を持つことが知られているポビドンヨードを主成分とする各市販製剤(イソジン液、イソジンガーグル)を動物コロナウイルス(豚伝染性胃腸炎ウイルス:TGEV、猫伝染性腹膜炎ウイルス:FIPV、牛コロナウイルス:BCoV)に<i>in vitro</i>で作用させたところ、常用濃度で強い抗ウイルス活性を示した。このことは本製剤による手洗い、うがいがウイルス感染防御に役立つことを示唆している。
著者
谷口 隆秀
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

宿主の免疫反応により病態が悪化する様々なウイルス感染症が報告されている。それらのウイルスの中には、マクロファージを標的とする様々なウイルスが存在する。ウイルスに感染したマクロファージは宿主体内を遊走してウイルスを全身に拡散するとともに、大量のサイトカイン・ケモカイン等の産生を引き起こし病態を悪化させる。ウイルス性脳炎発症におけるTNFαの役割を明らかにするために、マウスに致死的な急性脳炎をおこすMHV-JHM株を用いて、TNFα遺伝子欠損マウスに対して脳内接種経路での感染実験を行った。その結果、マウスの生存率、CNSにおけるウイルス力価、脳の病理組織学的変化にはマウスの系統による違いは見られず、TNF-αはJHM感染による急性脳脊髄炎の病態発生に重要な役割を果たしていないことが示唆された。また、JHM感染TNF-α遺伝子欠損マウスにおけるサイトカイン発現について検討したところ、各種サイトカインおよびこれらケモカインの発現には系統による差が見られず、TNF-αはJHMによる急性脳脊髄炎におけるサイトカイン動態に関与しないということが示唆された。また、劇症肝炎型株(MHV-3)、脳炎型株(JHM)および弱毒株(S)の3株のマクロファージでの増殖能およびサイトカイン等の遺伝子発現について検討した。MHV増殖能では、3株で有意な差は認められなかった。MHV-3感染マクロファージは、他の株と比べTNFα、MIP1-α等のmRNAが他の2株と比べ多く発現していることが明らかとなった。
著者
池内 隼佑 Bui Thi Hien Nguyen Khanh Thuan Ly Thi 工藤 由起子 谷口 隆秀 林谷 秀樹
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.94-99, 2021-06-25 (Released:2021-07-02)
参考文献数
37
被引用文献数
1

2017年7月から2019年1月に,ベトナム・メコンデルタの市場やスーパーマーケット19か所から購入した計645検体の市販新鮮野菜における腸管出血性大腸菌 (EHEC) ならびに毒素原性大腸菌 (ETEC) の汚染状況を調べた.供試検体645検体中,EHECおよびETECがそれぞれ1検体の計2検体 (0.3%) から分離された.病原性大腸菌が分離された野菜はいずれもヘッドレタスであった.分離されたEHECの血清型は市販抗血清では型別されなかったが,ETECはO20であった.EHECとETECの2菌株は,用いた9種の抗生物質に対し,いずれも4と7薬剤に耐性を示す多剤耐性株であった.これらの結果から,ベトナム・メコンデルタにおいては,市販生鮮野菜はEHECとETECの感染源としては重要でない可能性が示された.