著者
伊藤 忠 太田 和義 馬渕 晃好 國島 宏樹 山崎 一徳 森田 良文 谷川 智康 吉久 みな子 久保 晃 酒井 義人
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.751-756, 2013 (Released:2014-01-21)
参考文献数
19

〔目的〕本研究は,ケイデンスを変化させた後進歩行練習直後の運動機能の影響を検証することである.〔対象〕対象者は,高齢者6名(以下高齢者群),若年者7名(以下青年群),中学生7名(以下少年群)とした.〔方法〕3分間の後進歩行練習を,メトロノームを使用して,ケイデンスを自由速度から50%の速度へと30秒ごとに増減させて実施した.運動機能評価は,自由歩行速度,timed“up & go”test (以下TUG),5 m最大歩行速度,片脚立位時間,座位開閉ステッピングテスト,chair stand test(以下CS-30)とした.〔結果〕共通して,5 m最大歩行速度,CS-30で有意な向上を認めた.〔結語〕後進歩行練習は,年齢によって若干の違いは出るが,運動機能向上に有用であることが示唆された.
著者
谷川 智康
出版者
兵庫県立有馬高等学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2007

研究の目的:多地点で流星電波エコー観測(HRO)を行うことにより、エコー検出の時間差から流星の速度を決定することである。研究の方法:速度決定の最低地点数である6地点のデータを取得すべく3地点で2周波数の観測を行った。(1)観測機器設置揚所:兵庫県立有馬高校(三田市)、兵庫県立西脇工業高校(西脇市)、兵庫県立篠山鳳鳴高校(篠山市)(2)送信局:福井工業高等専門学校(53Mhz)矢口徳之氏長野県豊科町(28Mhz)2007年11月より観測し、しし座流星群、ふたご座流星群、しぶんぎ座流星群の活動時期を中心に観測を行った。研究の成果:・データについては現在解析中であるが流星の速度を決定する品質のデータはまだ検出できていない。・GPS受信機から1ppsの信号をパソコンに取り込むための回路の作成に成功した。・今回、用意した機材を今後も活用し、継続して観測していきたい。なお、この研究は高校生に本格的な科学研究を体験させる教育的な目的も含んでいたため、観測機材の設置校を中心に参加を呼びかけたが、応募者がなく残念であった。今後の観測継続にあたっても高校生に呼びかけ、単なる流星観測でなく教育的意義も持たせていく予定である。研究に関連し、神戸大学が主催した"月面突発発光観測兵庫チーム"に参加し、ふたご座流星群の際には流星体の月面衝突発光観測にも参加した。上記の観測継続にあたっては神戸大学が主催している"月面突発発光観測兵庫チーム"と共同体制をとっていく予定である。月面衝突発光の際に借り受けた高感度CCDカメラを使って、電波観測と同時に映像による流星観測を行い、流星の軌道決定を併せて行うとより精度の高い観測データが得られることを学んだ。今後はこの高感度カメラを併用しながら流星の速度計測に取り組んで行きたい。