著者
生田 拓也 野口 和洋 工藤 悠貴 阿部 徹太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.140-142, 2019-03-25 (Released:2019-05-16)
参考文献数
12

大腿四頭筋皮下断裂は比較的稀な外傷である.その症例2例を経験したので報告した.症例1は50歳男性で,トラックとプラットホームの間に挟まれて受傷した.症例2は57歳男性で,ジョギング中に段差に躓き受傷した.いずれも膝蓋腱上部の陥凹を認め,MRIにて確診した.合併損傷はなく,手術にて膝蓋腱をpull out法にて修復した.術後は3週間シリンダーキャスト固定の後,可動域訓練を開始した.2例とも膝関節屈曲可動域の獲得に時間を要したが術後3ヶ月時にはほぼ正座も可能となった.最終観察時,伸展筋力の低下はなくADLに支障はない.本症例はまれな外傷であるが,治療に関しては修復術が基本であると思われる.術後療法は遅らさざるを得なかったが結果は良好であった.
著者
赤尾 慎吾 佐久間 正典 小針 健太郎 山本 祐太朗 野口 和洋 中曽 教尊 辻 俊宏 山中 一司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.212, pp.81-86, 2008-09-18

安全・安心のために、ユビキタスな多種類ガス分析装置の要求がある。多種類のガス検出手法として、ガス成分の時間分離を原理としたガスクロマトグラフ(GC)が多く使用されているが、キャリアガス等のユーティリティが必要でかつ装置が大型であることから、ガスをサンプリングして分析室内での使用を余儀なくされてきた。我々は、小型で室温動作可能な球状弾性表面波(SAW)センサを開発してきた。SAWを球の表面に特定の条件で励振させることにより、無回折な自然な平行ビームとして多重周回させる事で長距離伝搬を可能にした。このため、音速の変化や強度の減衰率が超高感度で計測できる。この技術をGCに応用することで、小型で、高感度な多種類ガスセンサを提案する。