著者
野地 保
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.308, pp.53-58, 2011-11-11

人間の振る舞いをシステム開発に生かす試みは,行われてきている.人間の気持ち,心を間接的に収集する手法として,典型的なものにアンケートによる把握は行われているが,個々の人間の内面を感情情報として捉え,感情情報そのものを収集,分析,処理する概念モデルは,あまり見当たらない.本稿では,これまで開発してきた人間の感情を収集,処理するシステム開発技術を考察し,感情処理システムの開発論からその概念モデルの構築を行う.構築した概念モデルの開発論に沿って,応用研究として哀情報診療録モデルを構築した.検証の結果,哀情報伝達に効果があることが分かった.
著者
野地 保 清水 圭典 小山 雅行 国岡 美千子
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.149-150, 1992-02-24
被引用文献数
1

システムの大規模化に伴い、ハードウェア/ASIC設計者の取り扱うゲート規模は,年々増加の傾向にあり,そのターゲットがミリオン・ゲートに近付きつつある。一方、大規模回路を短期間に、しかも設計ミスのないVLSIチップを開発したい要望がある。これを解決する為の方策として、設計の中心を論理設計レベルから機能設計レベル/方式設計/システム設計レベルへと、より上流主体に移行し更に上流からレイアウトの下流まで後戻りのない、しかも効率の良い設計手法として「トップダウン設計手法」が注目されている。我々はミリオン・ゲートに対応出来る「トップダウン 設計手法の開発を目指しており、この手法開発の構想とその要の一つである論理合成との係わりについて述べる。
著者
野地 保 荻野 正 齊藤 まゆ子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.70, pp.7-11, 2010-05-28
被引用文献数
1

救急医療の現場では,救急隊員が搬送先と直接連絡して受け入れ先を探索する手法を用いており,救急患者の受け入れ先を探索して決定するまで長い時間を要するため,結果として「たらい回し」の現象に繋がっている.我々は,探索時間の短縮を図るため,同時に発言できるチャットシステムを同報通信手段として用い,共有するクラウド上の空き情報に基づき,受け入れ可能な病院を探し当てる搬送先探索モデルを提案する.我々の電話探索モデルとチャット探索モデルの実現性評価結果では,チャット探索モデルは,電話探索モデルに比べて,救急患者の受け入れ先病院が3件以上決まらない場合に時間短縮の効果が得られた.提案するモデルは,救急医療における搬送先探索モデルとして有効であることが分かった.