著者
近宗 干城 金井 幸雄
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.236-241, 1978
被引用文献数
1

白色型と褐色型のウズラを交配し, それから分離した野生色型, 白色型, 暗色型, 褐色型, 暗白モザイク型および褐色モザイク型の遺伝について調査した。その結果, これらの羽色型は2対の常染色体性遺伝子の組合わせによって決定されることが示された。<br>すなわち, 有色羽の色は2つの対立遺伝子の組合わせをよるもので, 暗色羽は単一の遺伝子+<sup>D</sup>により, また野生色は+によって決定する。+<sup>D</sup>は+に対して不完全優性で, これらのヘテロ型 (++<sup>D</sup>) は両者の中間色である褐色となる。<br>他方, 有色羽と白色羽の分布は, これとは別個の2つの対立遺伝子の組合わせによって決定する。白色羽は単一遺伝子<i>i</i>による。これはメラニン色素の沈着を抑制する作用をもち, この遺伝子のホモ型である<i>ii</i>は, 頭頂部と背部に小さな有色の斑点があらわれる以外全身白色羽装となる。有色羽は<i>i</i>の対立遺伝子である<i>I</i>によるもので, この遺伝子のホモ型 (<i>II</i>) は全身有色となる。これらのヘテロ型(<i>Ii</i>) では, +<sup>D</sup>+<sup>D</sup>あるいは++<sup>D</sup>と共存する場合は白色とのモザイク型になるが, ++と共存する場合は, <i>Ii</i>は++に対して下位であるため野生型となる
著者
吉澤 緑 Ulloa Ulloa Carlos Manuel Hufana-Duran Danilda ATABAY Eufrocina DURAN Peregrino G CRUZ Libertado C 金井 幸雄 高橋 芳幸
出版者
日本哺乳動物卵子学会
雑誌
Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.157-160, 2010-10-01
参考文献数
22

体外受精水牛胚の低受胎率の原因究明のために、分割初期胚における染色体異常の出現率を明らかにした。フィリピン、インドのと場入手の河川型水牛卵巣の直径2-8mm卵胞から卵子を吸引採取、23-24時間成熟培養し、河川型水牛の凍結精子を最終濃度1×10(6)sperm/mlで媒精した。媒精12-18時間後に体外培養用培地へ移し36-40時間卵丘細胞と共培養し、2-8細胞期胚を100ng/mlのビンブラスチンで6-10時間処理した後、吉澤ら(1998)のウシ体外受精胚の方法に準じて染色体標本を作製した。206個の胚の51.0%(105/206)が中期像を有し、87.6%(92/105)で分析可能であり、染色体異常の出現率は47.8%(44/92)で、多倍数体は23.9%(22/92)、混倍数体と半数体は各12%(11/92)であり、多倍数体や混倍数体は多精子侵入が原因と考えられた。
著者
近宗 干城 金井 幸雄
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.236-241, 1978-09-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

白色型と褐色型のウズラを交配し, それから分離した野生色型, 白色型, 暗色型, 褐色型, 暗白モザイク型および褐色モザイク型の遺伝について調査した。その結果, これらの羽色型は2対の常染色体性遺伝子の組合わせによって決定されることが示された。すなわち, 有色羽の色は2つの対立遺伝子の組合わせをよるもので, 暗色羽は単一の遺伝子+Dにより, また野生色は+によって決定する。+Dは+に対して不完全優性で, これらのヘテロ型 (++D) は両者の中間色である褐色となる。他方, 有色羽と白色羽の分布は, これとは別個の2つの対立遺伝子の組合わせによって決定する。白色羽は単一遺伝子iによる。これはメラニン色素の沈着を抑制する作用をもち, この遺伝子のホモ型であるiiは, 頭頂部と背部に小さな有色の斑点があらわれる以外全身白色羽装となる。有色羽はiの対立遺伝子であるIによるもので, この遺伝子のホモ型 (II) は全身有色となる。これらのヘテロ型(Ii) では, +D+Dあるいは++Dと共存する場合は白色とのモザイク型になるが, ++と共存する場合は, Iiは++に対して下位であるため野生型となる