著者
鈴木 啓仁
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.379-385, 2004-08-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
28
被引用文献数
1

牛骨, 牛皮, 豚皮, 魚皮, 魚鱗など各種ゼラチン原料の違いを中心にコラーゲンの構造やアミノ酸組成, 各ゼラチン原料の特徴, 基本的なゼラチン製造方法についてレビューし, それら原料種の違うゼラチンの特性についてまとめた.
著者
升田 隆雄 坂口 啓二 竹内 光治 鈴木 啓仁 山田 博史 黒田 智枝 野口 紀子 小菅 邦義
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.263-268, 1994-04-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
18

当院の医師92名, 看護婦380名, 看護助手24名, 看護学生30名を対象としてMRSAの鼻腔内保菌の調査を行った. 陽性率は各4.4%, 11.6%, 8.3%, 3.3%であった. 看護婦の保菌は救命センター(37.0%), 脳外科神経内科病棟(30.4%)で高率であり, 病棟でのMRSA検出患者数と平行していた. 除菌処置としてポビドンヨードゲルを1日2回1週間鼻腔内塗布し61%が陰性化した. 除菌困難例にはバシトラシン・フラジオマイシン軟膏を使用し54%が陰性化した. 耐性の誘導を考慮するとこれら抗生剤の局所使用は合理的であると考えられる.同一病棟同一時期での職員由来株と患者由来株のコアグラーゼ型は一致傾向はみられなかった. また除菌処置の励行により職員のMRSA保菌は激減したが, その後もMRSA検出患者は増加している. これらから職員の鼻腔内MRSA保菌に起因する患者への伝播の可能性は低いと推測される.
著者
鈴木 啓仁 森多 浩三 三舛 正幸 高橋 真哉
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.590-596, 2003-12-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
19

過酸化水素 (H2O2), 次亜塩素酸 (NaClO), 亜塩素酸 (NaClO2) および過酢酸 (CH3COOOH) を用いて, 酸化剤種, 酸化pH, 添加量の違いによるゼラチン中のメチオニンおよびアルデヒドの変化について検討した. 合わせてメチオニン, アルデヒドの変化に伴う物理抑制度変化について調べた, ゼラチンの酸化によりメチオニン, アルデヒド含量は変化し, それらの変化は酸化剤種, 酸化剤添加量および処理pHにより異なることがわかつた. アルデヒドは弱い酸化にて減少し, 強い酸化にて増加する傾向にあった.アルデヒドの上昇は酸化による遊離還元糖の発生が要因の一つであると考えた. 酸化によるメチオニンの低減に伴い, 物理抑制度の上昇が認められた. この上昇の要因の一つとしてメチオニンの乳剤pAgへの影響を考えた.