著者
小出 明弘 斉藤 和巳 長屋 隆之 伊藤 健二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

大規模なネットワークを粗視化することにより、情報拡散過程を可視化する手法を提案する。具体的には、Twitterのmentionネットワーク等の大規模なネットワークを、ネットワーク内の中心的なユーザに着目して粗視化し、現実の情報拡散現象を可視化する。また、ICモデルやLTモデルを利用した人口の拡散データを作成し、現実の拡散現象に見られる特徴を明らかにすると共に、本提案手法の有効性を検討する。
著者
河合 勝彦 長屋 隆之
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2012年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.11-14, 2012 (Released:2013-01-30)

本研究において、我々は、アイデアの売買市場を構築した。その目的は、良いアイデアの選定である。この市場を用いて、我々は、学生を被験者とする実験をおこなった。まず、被験者は、与えられた問題に回答するかたちで、アイデアを提出する。次に、アイデアの市場に上場させるアイデアを選択する。最後に、被験者は、このアイデアの証券を売買する。市場メカニズムによって、証券の価格は、その品質とニーズに従って上下する。金銭的インセンティブを通じて、市場メカニズムは、他人からの影響を減少させる。さらに市場メカニズムは、真実の意見表明を促進する。この実験の知見をもとに、本稿は、組織・企業でアイデアの市場を構築する際に注意すべき課題をまとめる。
著者
河合 勝彦 後藤 良次 杉浦 豪軌 青井 一郎 長屋 隆之
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2014年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.225-228, 2014 (Released:2015-01-30)

右肩上がりの日本経済が終焉を迎え、より性能の高いものをより安くつくることによって製品の売上げを伸ばすという、日本企業成長のシナリオに限界が見えてきた。その一方、製品やサービスにまつわるコストパフォーマンス以外の価値創造が顧客満足度を高め、企業の成長を支えるという事例が増えている。この後者の視点に基づいて、我々は企業と(非技術系)大学生が共同して新しい価値(新しいモビリティ文化)を創造するという実践活動(共創活動)を行っている。本稿は、この共創活動の概要をまとめ、こうした活動に参加することによって得られる企業と学生のメリットについて検討する。さらに、この実践活動で得られたノウハウや遭遇した困難について考察を加える。
著者
長屋 隆之 山崎 知彦 原 昌宏 野尻 忠雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.253-254, 1996-03-06
被引用文献数
6

現在,印刷媒体による情報システムへの,正確,迅速,安価な入力手段として,バーコードが広く利用されている.このバーコードの特徴を活かしながら,さらなる高密度化・大容量化のニーズに応えるために,縦横2方向に情報を保持する2次元コードがいくつか開発されている.2次元コードは,複数のバーコードを縦に積み重ねた形のスタックド・バーコードと,データの単位領域である白黒のセルがマトリクス状に配置されるマトリクスコードに大別される.前者は,読取り原理が従来のバーコードと同様であるため,読取り装置(コードリーダ)をバーコードと兼用にしやすい利点があるが,バーコード同様に高い印刷精度を必要とするため,一般に高密度化には適さない.後者は,セルの中心付近の画素値を読み取るため,セル境界線に印刷精度を要求されず高密度化に適しているが,コードシンボルの位置検出に時間がかかり,これまで高速読取りが期待できなかった.ここでは,高速読取りに適したレイアウト及び誤り訂正符号を導入することにより,2次元CCDカメラによる移動読取りを可能としたマトリクスコードについて報告する.