著者
小出 明弘 斉藤 和巳 長屋 隆之 伊藤 健二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

大規模なネットワークを粗視化することにより、情報拡散過程を可視化する手法を提案する。具体的には、Twitterのmentionネットワーク等の大規模なネットワークを、ネットワーク内の中心的なユーザに着目して粗視化し、現実の情報拡散現象を可視化する。また、ICモデルやLTモデルを利用した人口の拡散データを作成し、現実の拡散現象に見られる特徴を明らかにすると共に、本提案手法の有効性を検討する。
著者
伊藤 健二 渡部 浩栄 金沢 正浩 村田 智彦 松田 光正 鈴木 利保
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.136-139, 2004 (Released:2005-03-31)
参考文献数
7

術中に低血圧を伴う発作性心房細動(Paroxysmal atrial fibrillation : Paf)を発症した2症例に超短時間作用型β-ブロッカーであるランジオロールを投与した. いずれの症例も投与開始後5分で心拍数の減少を認め, 10分後には洞調律に回復し, 血圧も安定し, 以後心房細動は出現しなかった. 2症例とも術中術後の循環動態や呼吸状態は良好に経過し, 血液検査上も異常を認めなかった. ランジオロールはPafに有効であり, 安全に使用できる可能性が示唆された.
著者
水谷 信夫 守屋 成一 山口 卓宏 伊藤 健二 田渕 研 角田 隆 岩井 秀樹
出版者
JAPANESE SOCIETY OF APPLIED ENTOMOLOGY AND ZOOLOGY
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.163-170, 2011
被引用文献数
15

マメ科植物を寄主とするホソヘリカメムシのレンゲ,アカクローバ,ダイズでの発生消長を調査し,周年の発生生態を明らかにした.レンゲでは,4月下旬以降成虫が認められ,幼虫の発生は5月中旬~6月中旬から認められた.レンゲにおける成・幼虫の密度は,年次および場所間で大きく異なった.アカクローバでは,成虫の飛来時期が年次によって異なり,5月下旬~7月上旬から成虫が認められた.幼虫の発生は6月下旬~7月上旬から認められ,その後8月下旬~10月中旬まで成・幼虫が認められた.ダイズでは成・幼虫の発生量の年次間差は小さく,7月下旬~8月上旬に成虫に引き続いて幼虫が確認された.その後,幼虫が10月中旬まで,成虫が11月中旬まで認められた.各々の植物上で幼虫および次世代成虫の発生が認められたことから,ホソヘリカメムシは,レンゲ,アカクローバ,ダイズを寄主植物として順次利用することにより,周年の生活史を完結することができると考えられた.
著者
佐藤 昇 柴田 昌弘 安戸 方邦 伊藤 健二朗 Sato Noboru Shibata Masahiro Yasudo Masakuni Ito Kenjiro
出版者
新潟医学会
雑誌
新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
巻号頁・発行日
vol.126, no.5, pp.233-237, 2012-05

外肺葉から分化した神経管において, 中心管近傍の神経上皮細胞から分化した運動ニューロンは前角へと移動しつつ, 標的に向かって軸索を伸長する. 標的と接触した後, 約半数の運動ニューロンは「プログラムされた細胞死」を起こして死ぬ. この過程は, ニューロンがその標的である筋線維からのシグナルによってコントロールされる標的由来因子依存性の生存あるいは死である. さらにアセチルコリン受容体の競合的阻害剤であるクラーレ (d-tubocurarine) の投与によってこの時期の神経筋活動を抑制すると, この細胞死は完全に抑制され, 筋肉の神経分枝が発達し, シナプス (神経筋接合部) が増加する. 従って, 脊髄運動ニューロンの形態形成を考える上で, その標的である筋の形態形成を無視することはできない. すなわち運動ニューロンとその標的である筋は一体として理解することが重要である.
著者
伊藤 健二 高口 直明 大川 恭矩 赤坂 忠義 井村 哲也
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.6, no.14, pp.2014-2018, 1974

左右肺静脈は共通幹を形成するものの,右肺静脈と左下肺静脈は主として冠状静脈洞へ,左上肺静脈は垂直静脈を経て左腕頭静脈へ還流する混合型総肺静脈還流異常症の11ヵ月女児に対する二期的根治手術例を報告した.<BR>第一期手術は,冠状静脈洞入口部を拡大し,肺静脈血が左房へ還流するように,ダクロンパヅチによる心房中隔脈成を,第二期手術は3年後,肺静脈一左房吻合,垂直静脈結築を行ない,血行動態は正常化した.<BR>混合型総肺静脈還流異常症の中,最も頻度の多い,冠状静脈洞と左腕頭静脈へ還流する型につき,共通肺静脈幹形成の有無,左右肺静脈間の交通の程度によって,分類を試み.おのおのの型に対する根治手術術式を検討した.
著者
伊藤 健二 森泉 純 山澤 弘実
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.22, 2013 (Released:2013-08-31)

森林生態系は陸尉記載大のCO2吸収源かつ放出源であり、気候変動の将来予測には森林内炭素収支を理解することが不可欠である。なかでも森林土壌は森林全体の約2/3もの炭素を貯蔵している巨大な炭素リザーバーである。本研究では土壌表面に存在する植物遺体(リター)層と土壌層間の炭素供給機構の解明を目的とし、地表に新たに供給されるリターフォール、数年上の分解とリター供給を受けてきたL層リター、表層土壌の炭素含有率および炭素同位体比を分析することで、土壌層への炭素供給にリター以外の供給源が大きな寄与を与えている可能性が示唆された。
著者
伊藤 健二 田坂 修二 石橋 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, 1999-03-08

マルチメディア通信では, 複数メディアを同時に扱 う。このとき, ネットワーク遅延の揺らぎ等によって, 各メディアの時間関係が乱されることがある。この時間関係を維持するためには, メディア同期制御を行う必要がある。一方, メディアの転送方式には単一ストリーム方式とマルチストリーム方式がある。筆者らは, トランスポートストリーム数の違いと出力先でのメディア同期制御の有無の組合せとによって, 四つのタイプ(タイプ0〜3)のメディア同期方式(プロトコルセットと呼ぶ)を考えている。既に, 音声・ヒデオ各1ストリームに対するメディア同期プロトコルセットの性能を, 実験により定量的に評価している。しかし, これまで三つ以上のメディアを対象とした, 定量的な評価実験は行われていない。複数のメディアを扱う場合, 一部, 及び全てのメディアをインタリーブして多重化することが考えられる。そこで, 本稿では, 三つのメディア(2ビデオ, 1音声)を同時に扱う場合において, メディアのインタリーブが, 各メディアの出力品質に及ぼす影響を実験によって調査する。このために, QoS保証のないネットワークにおいて, 性能測定を行う。