著者
長島 和平 本多 佑希 長 慎也 間辺 広樹 兼宗 進 並木 美太郎
雑誌
情報教育シンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.137-140, 2016-08-15

次期指導要領では初等中等教育でのプログラミングの充実が検討されており,実習用のPCなどに事前のインストールなどの手間をかけずにさまざまなプログラミングを行える学習環境が望まれている.そこでWebブラウザから手軽に利用できるオンラインプログラミング学習環境Bit Arrowを提案する.Bit Arrowは代表的なWebブラウザで動作し,複数のプログラミング言語を切り替えて使用できる.現在はJavaScript,C,ドリトルに対応している.教員が授業用のIDを伝えることで,生徒は教室や自宅から利用できる.作成したプログラムは自動的にサーバに保存され,教員が状況を確認したり,課題を評価したりすることが可能である.本発表ではBit Arrowの概要を紹介し,高校と大学で行ったJavaScriptとCの授業を報告する.
著者
根本 貴弘 三島 和宏 石橋 みゆき 長島 和平 青山 茂義
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2022-IOT-58, no.12, pp.1-5, 2022-07-05

東京農工大学では,近年の高度化するサイバー攻撃から学内情報資産を守るために,2021 年より全学的な多要素認証の導入に取り組んでいる.2022 年 5 月には,Microsoft365 のクラウドメールサービスを利用した「旧教職員向け電子メールシステム」の全アカウントに対する多要素認証の有効化を完了した.本システムでは,Microsoft が提供する多要素認証機能を使用しており,利用者が事前に各自で多要素認証の設定を行えるように,多要素認証設定マニュアルの作成や多要素認証設定講習会の実施,学内の会議体での説明や教職員向けのポータルサイト等で周知をしてきた.本稿では,「旧教職員向け電子メールシステム」における多要素認証導入における取り組みとして,導入に向けたこれら周知活動に加え,問い合わせ状況可視化ツールを用いた総合情報メディアセンターへの問い合わせ状況と多要素認証の設定状況についてまとめ,報告をする.
著者
長島 和平 長 慎也 間辺 広樹 兼宗 進 並木 美太郎
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.57-69, 2018-02-20

高等学校の次期学習指導要領では,必履修科目の中でプログラミングが扱われることになった.プログラミングの学習には,インストールの手間や予算などの理由から,Webブラウザや表計算ソフトなどの既存の汎用ツールが使われてきた.今後は教育用に適したプログラミング環境が求められている.そこで著者らはWebブラウザ上でプログラミングを学習できる環境「Bit Arrow」を開発した.本環境を用いることで,インストールが不要になるだけでなく,教員が学習状況を確認する機能や,生徒が簡潔なプログラムを記述するためのライブラリと分かりやすいエラー支援の機能を提供する.本報告では,高校で利用した授業内容を紹介し,ログの解析から判明した「文法エラーの減少」と「エラーへの対応時間の短縮」などの効果について報告する.