著者
長島 和平 本多 佑希 長 慎也 間辺 広樹 兼宗 進 並木 美太郎
雑誌
情報教育シンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.137-140, 2016-08-15

次期指導要領では初等中等教育でのプログラミングの充実が検討されており,実習用のPCなどに事前のインストールなどの手間をかけずにさまざまなプログラミングを行える学習環境が望まれている.そこでWebブラウザから手軽に利用できるオンラインプログラミング学習環境Bit Arrowを提案する.Bit Arrowは代表的なWebブラウザで動作し,複数のプログラミング言語を切り替えて使用できる.現在はJavaScript,C,ドリトルに対応している.教員が授業用のIDを伝えることで,生徒は教室や自宅から利用できる.作成したプログラムは自動的にサーバに保存され,教員が状況を確認したり,課題を評価したりすることが可能である.本発表ではBit Arrowの概要を紹介し,高校と大学で行ったJavaScriptとCの授業を報告する.
著者
本多 佑希 兼宗 進
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.583-584, 2019-02-28

ブラウザ上でプログラムの編集・実行が可能なDNCLの学習環境「どんくり」を開発した.どんくりはブラウザ上で動作するため,PCやタブレットのブラウザからアクセスするだけで,手軽にプログラミングの学習が可能である.どんくりでは,DNCLの仕様に配列や関数の宣言など一部機能を拡張している.また,アルゴリズムの学習を目的とした機能として,プログラムを実行した際のプロファイリング情報を確認する機能や,配列操作を簡易化する関数を用意している.本稿では,どんくりの設計と実装について報告する.
著者
島袋 舞子 本多 佑希 兼宗 進
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.21-30, 2020-10-29

新学習指導要領で高等学校の共通教科「情報」では,情報Iにおいて人工知能(AI)やWeb APIなどの外部のプログラムとの連携を含めたプログラミングが扱われる.我々はその題材として,スマートスピーカーに着目した.スマートスピーカーのアプリケーションを開発することで,音声認識のAIやWeb APIを体験することができる.そこで,Webブラウザ上で動作するプログラム開発支援環境を開発した.本論文では,開発したプログラム開発支援環境の概要と,高等学校で行った授業を報告する.生徒へのアンケート結果と教員へのインタビューにより,高校生がスマートスピーカー専用のアプリを開発できることと,スマートスピーカーのアプリ開発をとおして生徒がスマートスピーカーの仕組みやWeb APIについて学ぶことが可能であることを確認した.
著者
岸本 有生 本多 佑希 漆原 宏丞 兼宗 進
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.159-163, 2021-08-21

高等学校の新学習指導要領では,目的に応じた適切なデータ収集や整理,整形について理解し技能を身につけるデータ活用の分野が注目されている.実現のために ICT の活用が期待されているが,その環境はあまり整備されていない.そこで本研究では,身近なスマートフォンの内蔵センサを利用したデータ分析の授業を提案する.実際に工学部の大学 2,3 年生に対して,オンデマンドの動画配信により授業を行った.さらに,高校生に対しても,同様の授業内容が適用できるかを対面授業にて調べた.
著者
本多 佑希
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2021-CE-160, no.13, pp.1, 2021-05-29

高校生を対象に,スマートスピーカーのアプリケーション開発を題材とした授業を行った.授業は全部で7回行い,前半は一つの単語に対して返答するものから,複数の単語を聞き分けて返答したり,乱数を用いてランダムに返答する題材を扱った.後半では,ユーザからの問いかけに応じて全国各地の天気データをWebAPIから取得し,晴れ・曇りなどの天気情報や,気温や湿度などの適切な情報を取得して返答する題材を扱った.開発したプログラムやスマートスピーカー,WebAPIなど複数のシステムが連携して動いている様子から情報システムを意識させることができた.今回は授業で扱った環境やプログラム例とともに,生徒へのアンケート結果やサポートを担当した教員へのインタビューについて紹介する.