著者
笹島 宗彦 來村徳信 長沼 武史 倉掛 正治 溝口 理一郎
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.68(2007-HCI-124), pp.57-64, 2007-07-07

携帯電話などのモバイルインターネットサービス利便性向上を目的として,タスク指向型メニューの実現に向けた取り組みについて報告する.タスク指向型メニューとは,ユーザが対峙している状況やしたいと考えている行動を主にメニュー選択することによって所望のサービスサイトへ到達することを支援する枠組みである.本報告では,ユーザの行動モデル記述方式とその実規模範囲への適用,モバイルサービス改善シナリオ等について報告する.
著者
笹島 宗彦 來村 徳信 長沼 武史 倉掛 正治 溝口 理一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.171-189, 2008-04-15
被引用文献数
3 4

日常生活行動のオントロジーに基づくユーザモデル構築方式を提案し,携帯電話を介して利用されるモバイルインターネットサービス利便性向上への提案方式適用について述べる.現状のドメイン指向型で分類されたメニュー階層の問題点を改善するために筆者らは,タスク指向型メニューを提案してきた.プロトタイプでは良い性能を示したタスク指向型メニューを実規模に拡張するには,モバイルユーザの日常行動をできるだけ一般性をもってモデル記述するためのスケーラブルな方式が必要であり,本研究ではモバイルユーザの行動に関するオントロジーを構築して利用する.構築したオントロジーと提案方式に関する評価実験を行い,提案方式がモバイルユーザの状況モデル記述を支援し,現状のモバイルサービスが想定する状況の大部分を記述する能力があることを確認できた.
著者
黒宮寧 礒田 佳徳 長沼 武史 稲村 浩 倉掛 正治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.14, pp.33-40, 2004-02-06
被引用文献数
3

ユーザとコンピュータがインタラクションを行う機会が増加している中,それらコンピュータと人間を結ぶインタフェースには,ユーザがより使いやすく,また,そのインタラクションを楽しめることが求められる.本研究では,ユーザがコミュニケーションを楽しむことができるインタフェースエージェントの実現を目指し,その要件としてライフライクさとユーザの心の理解に着目する.ユーザエージェントがライフライクであるためには,自律的に変化・成長し,自分とは異なる第三者的な存在である必要がある.そのために,ユーザエージェントに感情と欲求のモデルをもたせ,ユーザエージェント自身が自律的に変化する.また過去の履歴を踏まえることで,同一の入力に対して常に同じ応答を返すことはない.また,コミュニケーションを継続するためには,ユーザエージェントがユーザに対する協調性をもつ必要がある.そのため,ユーザ自身の感情を表現した感性語に対して,共感するエージェントの実現を目指し,ユーザエージェントに感情語を共有するための感情語彙マップをもたせる.今回,エージェントのプロトタイプシステムを構築し,ユーザエージェントの自律的変化と感情語の入力に対する感情変化の動作について検証した.A user interface is more preferable if it is to be easier to use and give more fun to user. In this paper, we propose a user agent based user interface where the user agent is "life-like" and "cooperative with users". To be life-like , the agent should change its behavior and grow up autonomously. For that purpose, the proposed agent has emotions and instincts as the agent's internal states and change its behavior based on the states which changes by internal mechanism. To be cooperative, the agent should understand what emotion the user feels. The proposed agent has an emotional state map that expresses the relation between user's emotion and the words. With the map, the proposed agent understands user's feeling by words the user give and can act like feeling sympathy for the user.