著者
清水 大輔 長谷部 浩二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.2F5OS20b05, 2020

<p>近年,不完全情報ゲームをプレイするプログラムに関する研究が活発である。その中でも特に人狼ゲームは,プログラムどうしを対戦させる競技会が行われるなど,研究開発が盛んに行われている。人狼ゲームをプレイするためには,自分以外のプレイヤーの役職を推定しながら適切な行動を選択することが重要である。本研究は,プレイヤー5人の人狼ゲームを対象として,プレイヤーの発言内容に関するルールに基づいた役職推定の手法を提案する。特に,占い師であると名乗り出たプレイヤーの発言内容に注目してルールを作成し,さらに統計的調査の結果に基づくルールを追加した。そのうえでシミュレーションにより提案手法を評価した。その結果,ゲームのうち約87%でプレイヤーの役職の組合せを正しく絞り込むことができた。また,プレイヤーが人狼であるか否かに関して,約77%を正しく予測することができた。</p>
著者
藤代 康誠 長谷部 浩二
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.309-310, 2019-02-28

本研究の目的は、ゲーム理論におけるプレイヤーが経験を通して知識を獲得していく状況で、どのように意思決定を行うのかを分析することである。金子らによって提案された帰納的ゲーム理論では、プレイヤーはゲームの構造に関する知識をあらかじめ持たず、経験を通してそれらを獲得する。本研究では、帰納的ゲーム理論に基づいたゲームにおける意思決定過程を、認識論理を用いて定式化する。認識論理は、意思決定に伴うプレイヤーの知識に関する推論を形式的に扱うことを可能にする。これにより、プレイヤーのゲームの構造に関する知識が完全なものに近づいていくにつれて、どのような意思決定が可能になるのかを明らかにする。
著者
長谷部 浩二
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:若手研究(B)2009-2011
著者
加藤 和彦 杉木 章義 長谷部 浩二 品川 高廣 品川 高廣
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では, 系統的で拡張性に富んだクラウドコンピューティングシステム構築のためのプログラミングシステム・フレームワークの研究開発を実施した.粒度の小さな機能コンポーネントを提供し,それらをスクリプティングで組み合わせることでシステムを構成した.また,仮想マシンにコンポーネントの集合体を封じ込め,迅速かつ大規模で高堅牢性を有するシステム管理を可能とした.さらに,システム監視を含めた自律分散的な管理を可能とした.