著者
西山 昴志
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.177-178, 2019-02-28

ある画像に対して、その画像内の物体の位置や配置を変更せずに別の画像の画風を反映させることができる。基本的に変換にはそれぞれ変換の基となるコンテンツ画像と画風が抽出されるスタイル画像1枚ずつ用いるため、これらの組み合わせも変換結果に影響を与える1つの要因となる。 画風変換の意図によるが、アニメ画像を別のアニメの画風で変換するとした時に、そのアニメ画像に適したスタイル画像を探すのは非常に手間がかかる上、適切なスタイル画像が存在しない可能性もある。そこで複数のスタイル画像を用いることで対象とするアニメの画風を補完し合い、1枚ずつのペアよりスタイルを反映しやすくする手法について検討を行う。
著者
藤原 巧未 長尾 和彦
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.501-502, 2019-02-28

日本の学生の学力低下問題の原因の一つとして授業中の居眠りがある。授業中に居眠りをする原因として、ゲームやSNS等の利用による夜更かしや、授業内容が単調でつまらないこと等が挙げられる。一方、米国のローレンス・バークレー国立研究所によると、人間の思考力はCO2濃度が2,500ppmを上回ると急激に低下すると確認された。このことから、居眠りの原因の一つとして室内CO2濃度の影響が関係するのではないかと推測した。そこで、本研究は、教室内の気温、湿度、CO2濃度、授業中に居眠りをしている学生の数を計測し、それらの関係の調査を行った。
著者
村山 弘明 富永 浩之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.575-576, 2019-02-28

近年,議論や評決のシミュレーションとして,トークゲームが注目を集めている.本研究では,「語彙大富豪」を題材として,チャットアプリ上での運営ツールを開発している.このゲームは,プレイヤが選んだ単語を手札とした,トランプの「大富豪」のようなゲームである.単語の強弱は,手番のプレイヤの理由説明の後,プレイヤ間の協議と多数決で決定する.運営ツールでは,オープンなオンライン上で,トークゲームがプレイできる環境を目指す.そのため,初心者を対象とした打手支援や,悪意のあるプレイヤの排除が必要不可欠である.本論では,オンラインでゲームを運営するのに必要な機能を紹介する.
著者
川井 彩耶 椎尾 一郎 的場 やすし
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.257-258, 2019-02-28

多くの人々が,「勉強をしなければならないがやる気が出ない」という問題を抱えている.勉強における筆記量や状態に応じて報酬が得られるようなシステムがあればユーザの勉強意欲が向上すると筆者らは考えた.そこで,ペンの動きを取得し,その勉強量に応じてご褒美としてキャンディマシンからチョコレートが得られる「チョコっと頑張るマシン」を提案・開発した.本システムでは,ペン先に再帰性反射材付きのキャップを装着し,赤外線カメラでフレームごとのキャップの重心や傾きを検出して,それを元に機械学習を用いて勉強状態を判断する.報酬が得られるという外発的動機づけの観点から,勉強に対するユーザのモチベーション向上を目指した.
著者
北出 紘章 塩川 浩昭 北川 博之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.43-44, 2019-02-28

クラウド コンピューティングや分散データ処理において,コンテナ オーケストレーション ツールはスケーラブル・高可用・高リソース利用効率を実現するソフトウェア プラットフォームである.これにより,クラスタ化されたインフラストラクチャに対するタスクの分散やリソースの管理を自動化することができる.コンテナは VM に比べて軽量な仮想化であり,その運用性を向上させるための技術の一つにライブ マイグレーションがある.本稿では,分散データ処理のためのコンテナ オーケストレーション システムである Hadoop YARN において,まだサポートされていないコンテナのライブ マイグレーションの実装について検討する.
著者
山家 優理子 篠宮 聖彦 古田 俊之 金崎 克己
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.65-66, 2019-02-28

古くから日本には早口言葉や俳句や川柳のような、口遊み(発音)を通じて言葉を嗜む文化が存在する。また言葉により購買行動を促進する活動にコピーライティングがある。現代人の購買行動には製品それ自体よりもそれにより得られる体験価値を重視する傾向があり、コピーライティングにおいては端的な製品説明に加え、体験価値を消費者の印象に残す手腕も求められている。そのような経緯から高まってきたフレーズの多様な表現の可能性を生かし、製品の印象をさらに強める手段として、我々は古くから親しまれてきた文化に倣い、口遊みに着目した。そこで本稿では口遊みやすさを考慮したフレーズ生成手法の検討内容について報告する。
著者
藤原 巧未 長尾 和彦
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.501-502, 2019-02-28

日本の学生の学力低下問題の原因の一つとして授業中の居眠りがある。授業中に居眠りをする原因として、ゲームやSNS等の利用による夜更かしや、授業内容が単調でつまらないこと等が挙げられる。一方、米国のローレンス・バークレー国立研究所によると、人間の思考力はCO2濃度が2,500ppmを上回ると急激に低下すると確認された。このことから、居眠りの原因の一つとして室内CO2濃度の影響が関係するのではないかと推測した。そこで、本研究は、教室内の気温、湿度、CO2濃度、授業中に居眠りをしている学生の数を計測し、それらの関係の調査を行った。
著者
木谷 裕紀 小野 廣隆
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.99-100, 2019-02-28

全国的に認知度, 人気が高いトランプカードゲームの一つである「ババ抜き」は不完全情報ゲームであり, 心理的な駆け引きを除けば戦略性よりも偶然性が支配するゲームである. 本研究では手札公開で行う完全情報の「ババ抜き」ゲームを定義し,その最適戦略の有無について考察する. まず, プレイヤーが3人以下の場合における必勝戦略の有無に関する必要十分条件を与える. さらに, プレイヤー 4 人以上のときすべてのプレイヤーが最善をつくすと「千日手」が発生して引き分けとなる局面が存在することを示す.
著者
小山 雄大 福原 知宏 山田 剛一 阿倍 博信 増田 英孝
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.203-204, 2019-02-28

イラスト投稿系のSNSでは予めユーザが付与したタグを使って投稿されたイラストを検索することができる.しかし,アニメやマンガのキャラクタイラストにおいてキャラクタ名・作品名等の具体的な情報のタグ付けは行われるが,髪型・服装等の抽象的な属性についてのタグ付けが行われていないため,「黒髪」のようなキャラクタの属性でイラストを絞り込むことが難しい.また,従来のタグ付け手法ではタグが付いているか付いていないかという情報でしか属性を表現できないため不十分である.そこで,本研究では「黒髪」「セーラー服」「眼鏡」等のキャラクタの一般的な属性をラベルとするイラストのデータセットを作成し,各属性におけるキャラクタの特徴を抽出するCNNを構築する.このCNNを用いてキャラクタ属性に基づくイラストのベクトル表現を生成し,イラスト検索における有用性を確認した結果について報告する.
著者
折本 伸之 渥美 雅保
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.319-320, 2019-02-28

近年急速に普及し,注目を集めている代表的なSNS(Social Networking Service) としてTwitter がある.ツイートには様々な情報が含まれており,これらの情報を抽出,活用することを目的とした研究は数多く行われている. 本研究では,潜在的ディリクレ配分法(LDA)を用いたトピックモデルにより,ユーザが興味を持ったニュース文書集合から興味を表すトピックを学習してユーザの興味モデルを生成し,それを用いて一連のニュースから興味のあるニュースをランク付けしてフィルタリングする手法を構築する.そしてTwitterタイムラインに流れるニュースを対象として,ユーザの興味モデルに基づいてニュースをランキングしてユーザに提示する実験に関して述べる.
著者
大原 嶺 松澤 智史 武田 正之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.115-116, 2019-02-28

ユーモアの理解は人間の高度な知的活動である.近年のAI技術の発展は著しいが,ユーモア関連での成果は比較的少ない.本研究では,ユーモア分野の中でもパターンが定型化されているなぞかけに着目する.なぞかけを生成するためにはお題に対する音韻類似語と関連語を抽出する必要があるが,音韻類似後の抽出部分には同音異義語辞書を,関連後の抽出部分にはWord2Vecの学習モデルを用いた.その結果,従来のシステムに比べてより豊富な語彙を持ち,幅広いお題に対応することのできるなぞかけ支援システムを構築した.
著者
木村 将也 竹野 健夫 植竹 俊文
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.339-340, 2019-02-28

運転代行業では,顧客の待ち時間の短縮と代行車間の負担分散を意思決定基準として代行車の初期配置場所の決定や依頼の割当てを行っている.現状では代行車と依頼の管理は無線番が手作業で行っており,依頼を断られてしまう機会損失が生じている.本研究では,運転代行業を対象とした配車計画システムを提案し,検証を行う.過去の約1年分の業務記録をもとに休日配置と気温による需要予測を行う.そして予測した需要を用いた代行車の初期配置場所の決定を意思決定基準に即したLocation-Alocation問題としてモデル化する.また,業務中に各代行車の業務状況を考慮した依頼の割当てを行う.
著者
岡崎 真博 森島 信 松谷 宏紀
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.89-90, 2019-02-28

近年、GPUなどのハードウェアを用いた処理の高速化、省電力化などが研究されている。また、扱われるデータ量が増え続けることが予想され、高速化、省電力化の需要はますます高まっている。本論文では複数のGPU(Graphics Processing Unit)をネットワーク経由で用いて、演算の高速化を行い、評価を行う。通常GPUは、マシンのPCIeに直接接続して使用することが多いが、大量のGPUを同時に使用する際や、複数のマシンで単一のGPUを使用する際にはネットワーク経由で使用する必要がある。本論文ではクライアントサーバモデルによる接続手法とPCIe over 10GbEによる接続手法の2つを使用し、特徴に合わせて割り当てを行う。
著者
藤本 万里子 松田 亘 満永 拓邦
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.381-382, 2019-02-28

Windows の脆弱性を悪用する攻撃により、多くの組織が被害を受けている。特に2017年に公開された MS17-010の脆弱性は、Wannacryランサムウエアや標的型攻撃の感染拡大活動に悪用された。本脆弱性を悪用するEternalblue Doublepulsarなどの攻撃ツールがインターネットに公開されており、攻撃者は遠隔から任意のコードを実行出来る。更に本ツールはWIndows の正規のプロセスを悪用するため、攻撃を受けたことに気づくのが難しい。本研究では、WIndows のイベントログからMS17-010の脆弱性を悪用する攻撃の痕跡を調査する方法を紹介する。
著者
岩科 智彩 吉田 光男 伊藤 貴之
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.225-226, 2019-02-28

情報発信ツールとして利用されているSNS(Social Networking Service) は,現在でも団体や個人による情報拡散を目的とした利用例が増加している.SNSの中でも特にTwitterは気軽に拡散(リツイート)できることで知られ,その日本国内での利用は著しい.本研究では,Twitter上で影響力のあるユーザ(キーパーソン)のリツイートユーザ(リツイーター)に焦点を絞り,時間データを使用して情報拡散におけるリツイーターの行動パターンを可視化する.また,その可視化画像から観察されるキーパーソンごとの情報拡散の性質について,ツイート内容とリツイーターの側面から考察する.
著者
木戸 優奈 佐藤 直行
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.401-402, 2019-02-28

インスタ映えする写真を投稿するユーザーはセンスや行動力などに優れている可能性が高いが,表立って評価されることは少なく「承認欲求が強い」と批判されることが多い.本研究では,ユーザーの優れている面を明らかにするため,27名の投稿写真のカテゴリ(SURF特徴量を用いたクラスタリング,計5556枚)の比率と性格因子(自意識・ゆとり感)の関連を調べた.その結果,投稿頻度の高いユーザーは低いユーザーに比べ,公的自意識が低く遊楽性が高いことがわかった.また,Fashionカテゴリの比率と公的自意識・挑戦性の有意な相関を示した.以上の結果は,投稿頻度が高いユーザーは承認欲求というより,遊楽性や挑戦性をもとに活動していることを意味する.
著者
前山 和喜
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.709-710, 2019-02-28

日本におけるコンピューティング史に関する資料保存は,情報処理学会や国立科学博物館による認定に留まっている.この取り組みにより重要な資料が散逸しないようになっているが,組織的に大規模な資料収集や保存をするまでには至っていない.その理由に,コンピューティング史の資料の形態が多様であるという問題が挙げられる.計算機本体や,入出力装置をはじめとする周辺機器のようなハードウェアだけでなく,プログラムライブラリなどのソフトウェア,写真や映像などのメディア資料,マニュアルや教科書,研究ノートなどの当時の技術を示す資料なども含まれる.これらの資料を,歴史研究の観点から考察することで,保存のための枠組みを提案する.
著者
岡本 一輝 河本 敬子
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.373-374, 2019-02-28

近年、メガネのデザイン性が向上しており、ファッションアイテムとしても用いられている。しかし、ユーザ好みのメガネ選択のためには、多くの時間を要することが多い。 対話型進化計算(IEC)とは、人間の感性を最適化系に組み込み、ユーザの評価に基づいて最適解を得ることができる。そしてIECに差分進化(DE)を取り入れると、ユーザの操作時間と収束世代数を減少させることができる。 本研究では、このIECにDEを取り入れたメガネデザインシステムを提案する。DEは、スケーリングパラメータによって計算結果が異なってくる。今回は、この値を7つ用意し、最もユーザの評価を得られ、操作時間と収束世代数が削減できる値を検討することを目的とする。
著者
本多 佑希 兼宗 進
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.583-584, 2019-02-28

ブラウザ上でプログラムの編集・実行が可能なDNCLの学習環境「どんくり」を開発した.どんくりはブラウザ上で動作するため,PCやタブレットのブラウザからアクセスするだけで,手軽にプログラミングの学習が可能である.どんくりでは,DNCLの仕様に配列や関数の宣言など一部機能を拡張している.また,アルゴリズムの学習を目的とした機能として,プログラムを実行した際のプロファイリング情報を確認する機能や,配列操作を簡易化する関数を用意している.本稿では,どんくりの設計と実装について報告する.
著者
青木 系展 柳澤 政生
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.227-228, 2019-02-28

本稿では,RGB-D SLAMにおいて従来の手法ではマッピングされない鏡やガラスを,超音波センサとLEDを用いることで検知及びマッピングを行う手法の実装について述べる.RGB-D SLAMはRGBカメラとDepthセンサを用いたVisual SLAM(Simultaneous Localization and Mapping) の一種であり,鏡や透明物体などのRGB画像内に特徴点を得られない物体に対してはマッピングすることが出来ない.また,赤外線を使用したDepthセンサにおいても物体表面での拡散反射が得られず測定が出来ない.そこで,カメラから既知の位置に存在するLEDの物体表面での鏡面反射を画像内に捉えることによって,鏡やガラスの鏡面の姿勢を推定する.また,本提案手法を実装することによって,実環境において本手法が有用であることを示す.