著者
服部 聖彦 藤井 哲也 門 洋一 張兵
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.18, pp.203-207, 2008-02-27
被引用文献数
1

GPSを用いた位置推定システムはその利便性から様々な分野に応用されている一方,人工衛星からの電波を使用するため,地下街やビル等の屋内では使用出来ないという大きな課題がある.この課題に対処するために,無線LANやRFID等を使用した屋内位置推定システムが複数提案されているが,ユーザー端末に特殊な装置が必要であり,さらには環境側にも位置推定用の電波発信装置等が必要となるため,普及を考える上で大きな障害となる.本研究では既存の携帯電話と位置推定用の2次元マーカを用いた屋内ユーザー位置・方向推定システムを提案する.提案システムはマーカ撮影用カメラ付き携帯電話,位置推定用サーバ,位置情報を内包した2次元マーカからなり,(1)携帯電話背面のカメラが床面を自動撮影,(2)撮影画像をサーバに送信,(3)マーカのデコード,位置推定,ナビゲーション情報の返信,(4)携帯電話上でのナビゲーション情報提示という4つの大きな流れで処理を行う.A position estimation system, which uses a global positioning system (GPS) is applied for various fields such as navigation, etc. However, the GPS has a disadvantage in which it cannot be used mainly for indoor environments, like underground shopping mall, building, etc. This is because the electromagnetic wave could not reach the indoor space. To address this problem, many indoor position estimation systems that use wireless LAN or RFID are proposed. However, additional functionalities are needed for those wireless devices to perform position estimation. Furthermore, it is an obstacle to setup those devices when the coverage of estimation is large. Therefore, we in this paper propose the user position as well as the user direction estimation system by using a two-dimensional marker and a mobile phone with pre-equipped a digital camera. In our system, the camera of mobile phone takes a picture that contains a marker, and then the marker is sent to a server for estimating the position and direction of a user. The advantage of this system is simple to be implemented and low-cost deployment.
著者
門 洋一 張 兵 リム アズマン オスマン
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.252, pp.13-16, 2008-10-15
被引用文献数
1

デジタルサイネージは、公共の場に置かれたディスプレイにおいて、その場にいる人に向けて適応的に提示する情報内容を更新することにより、より効果的に情報提供、宣伝広告、顧客誘導等を行おうとするものである。本稿では、デジタルサイネージの一つの実現方法として、携帯電話との連携性を高めることが有効であると考え、広く普及しているカメラ付き携帯電話を活用し、携帯電話でディスプレイ画面にタッチしてディスプレイ画面のブラウジングやディスプレイ画面に提示する情報の携帯電話への取り込みなどを実現する零次元コードシステムを提案する。