著者
赤尾 健一 大沼 あゆみ 阪本 浩章
出版者
環境経済・政策学会
雑誌
環境経済・政策研究 (ISSN:18823742)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.1-20, 2016-09-28 (Released:2016-11-02)
参考文献数
71
被引用文献数
2

本稿では,長期的な環境問題を念頭に,割引率に関する様々な議論を紹介する.まず,Frank Ramsey の古典的な研究を出発点に,世代間衡平性との兼ね合いから割引の問題を論ずる.また,主に不確実性に焦点を当てながら,DDR と呼ばれる比較的新しい割引理論について詳細に解説する.さらに,割引率が費用便益分析の中で果たす役割についても,地球温暖化問題を例に具体的に示す.
著者
飯田 克弘 阪本 浩章
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_1095-I_1102, 2012 (Released:2013-12-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

現在,図形情報板に関する規定がなく,そのデザインが多様化している状況に着目し,名神高速道路(上り)草津JCT手前の図形情報板を対象に,ドライビングシミュレータを用いた室内走行実験を行なうことで,図形情報板のデザインの統一性に対する検討を行なった.「図形情報板のどの構成要素が図形情報板に求められる機能に影響を及ぼすか,その構成要素は機能の観点からどのような水準であれば良いか」という観点から,余白が大きい場合,および,文字高が大きい場合は被験者の属性に関係なく支持されること,路線名の文字装飾が無い場合は被験者の属性に関係なく支持されないことがわかった.また,図形情報板をデザインする上で,塗潰し・枠線(文字の装飾),余白の大きさ,文字高の3構成要素の表記に特に留意するべきであるという知見を得た.
著者
阪本 浩章
出版者
岩波書店
雑誌
環境経済・政策研究 (ISSN:18823742)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.46-76, 2012-03