著者
中西 襄 阿部 光雄
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.445-450, 1993-12-15 (Released:2017-04-08)
参考文献数
3

The Heaviside-Mikusinski operational calculus for constant-coefficient linear ordinary differential equations is extended to the case in which the unknown function is noncommutative with the coefficients in the differential equation.
著者
平賀 武夫 阿部 光雄
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.456-460, 1985-07-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
33
被引用文献数
3 3

これまで3回の正常な出産歴をもった5才のホルスタイン種乳牛が, 長期在胎のため廃用屠殺され, その子宮内に無脳症胎子が認められた. この胎子は外観的に頭部を完全に欠如し, 剖検により非常に発育の悪い頭蓋と, その内部に延髄のみと思われる神経組織が認められた. 頭蓋破裂は認められなかった.その他, 泌尿生殖器の奇形, 胸椎と肋骨の減数, 胸骨の形と骨化の異常および鎖肛なども認められた. 本例は過去の報告例と比較検討した結果, 重度の無脳症と考えられた.
著者
平賀 武夫 阿部 光雄
出版者
Japanese Society of Veterinary Science
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.p1199-1206, 1986-12
被引用文献数
4

ホルスタイン種子ウシ, 雌雄各4例の頚部心臓逸所症例を剖検し, 胸骨を軟X線学的に観察した。異常子ウシの生存期間は出生後3分から312日であった。心臓は頚部腹側で筋肉と皮膚に被われ, 心膜腔内に位置し, その二重心尖は前背方を, 心底は後腹方を向いていた。全例で, 大動脈弓からの主要動脈の分岐はイヌ型を示し, 多くの例で重複前大静脈と重複奇静脈も認められた。胸骨柄の幅は極めて広く, 胸郭前口も広かった。胸骨は前後に短く, 幅は広く, 13〜26個の胸骨片で構成され, 胸骨柄と胸骨体の骨片は対の様相を呈していた。胸腺の胸部は欠如し, 頚部は心臓の前背方に集合していた。線維性心膜から伸びる靭帯が, 前方では下顎骨と耳下腺筋膜に, 側方では頚筋膜に, また後方では第一肋骨あるいは胸骨柄に付着し, 心臓を保定していた。