著者
阿部 和子 柴崎 正行 阿部 栄子 是澤 博昭 坪井 瞳 加藤 紫識
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.24, pp.245-264, 2014 (Released:2015-01-31)
参考文献数
70
被引用文献数
1 1

本研究の目的は,「おんぶ」や「抱っこ」という身近な育児行為の変化とえじこ,子守帯,ベビーカー等の育児用品の変化と現状の検討を通して,近代日本における子育ての変化の過程を考察するものである.「おんぶ」は,子守や家事の必要性から生れた庶民の育児法であり,その起源は,平安時代にまでさかのぼる.それが明治以降わずか150年ほどの間に「労働のためのおんぶ」から「育児のための抱っこ」へ,日本人の子育てのスタイルが変化をとげた.また明治から昭和の初めにかけて,多くの人々にとっての育児用品は日用品の代替であった.だが第二次世界大戦後,特に,欧米の情報や文化が庶民レベルまで浸透し,普及しはじめる60年代に入り育児用品は家庭で作るモノから買うモノ(商品)へと変化する.モノの豊かさは,ある意味で親子の生活を便利にすると言える.一方,それらは自らの子育ての必要感から作りだされたモノではない.現在,他者から提供されるあふれるモノの中で,その使い方さえ教えてもらわなければならないという逆転現象を生んでいる.それがモノにたよる育児へと変化し,もはや商品化されたモノがないと育児が難しい状況である.子どもの成育環境の悪化が叫ばれる昨今,本研究で取り上げた諸事象は,一考すべき問題であろう.
著者
阿部 栄子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.571-580, 1965-09

症例検討会 昭和40年4月23日(金) 東京女子医科大学本部講堂
著者
細長 喜久代 阿部 栄子 嶋田 勝彦
出版者
大阪成蹊短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

日常,私たちが履いている靴については,歩行時の靴による足への拘束力を平易に測定することはできなかった.そこで拘束力を荷重に置き換え,簡易にリアルタイムで計測できる方法を提案した.そして靴ズレ量を滑り摩擦量として捉え,問題となる足の部分について,滑り摩擦量の測定を可能とした.さらに履き心地の異なる靴について歩行実験を行い,履き心地に関わる荷重と靴ズレ量の実態を明らかにした.