著者
陶山 雄介 進藤 良則 阿部 雅史
出版者
Japan Chapter of International Geosynthetics Society
雑誌
ジオシンセティックス論文集 (ISSN:13446193)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.375-382, 2013
被引用文献数
3

岩手県沿岸北部を走る三陸鉄道北リアス線は,宮古・久慈間を結ぶ71.0kmの路線である.北リアス線は,平 成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による巨大津波で鉄道施設が甚大な被害を受けた.被災後, 懸命の復旧により順次運転が再開され,不通区間は平成25年7月末現在,小本・田野畑間10.5kmとなった.当 該区間は,島越地区の高架橋および3箇所の橋梁が津波で流失した.本論文では,平成26年4月の全線運転再開 を目指す復旧工事のうち,GRS一体橋梁で構築される松前川橋梁,コイコロベ沢橋梁およびハイペ沢橋梁の構 造計画ならびに設計の概要について述べる.
著者
曽我 大介 陶山 雄介 阪田 暁 龍岡 文夫 西岡 英俊
出版者
国際ジオシンセティックス学会 日本支部
雑誌
ジオシンセティックス論文集 (ISSN:13446193)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.153, 2017 (Released:2019-01-14)
参考文献数
15

九州新幹線(西九州ルート)は,武雄温泉~長崎間の延長約66kmの路線で現在建設中である.その中の原種 架道橋は,諫早市内(武雄温泉起点47km263m付近)における短いトンネルが連続した約70mの谷あい部に位置 するPC桁を用いたGRS一体橋梁である.これまでのGRS一体橋梁においては,RC桁やSRC桁を用いた事例はあ るが,PC桁は初めての採用となる.本論文では,これまでのGRS一体橋梁の採用実績を踏まえ,鉄道構造物で 初めての事例となるPC桁を用いたGRS一体橋梁の設計・施工について報告する.