著者
雨宮 民雄 Tamio Amemiya
出版者
東京海洋大学
雑誌
東京海洋大学研究報告 (ISSN:21890951)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.67-74, 2010-02-26

誰も時間を見ることはできない。誰も時間を聞くことはできない。誰も時間に触れることはできない。だが、時間は確実に人間を支配している。時間は人間にとって不気味な力である。そのような時間を人間は一定の形をもつものとして表象し、それを時計によって測定することによって生活の中に取り込んでいる。しかし、時間に押し流されているという不安は消えない。そのため、人間は時間を空間と同じように自由に移動できる場にしようと試みる。それがタイムトラベルの夢である。物理学の発達によって、タイムトラベルは現実に可能と考えられるようになってきた。私は、物理学的に可能とされているさまざまなタイムトラベルの方法を分析するとともに、理論を立てるという人間の行為との関係においてタイムトラベルがどのような哲学的意味を持つかを考察した。
著者
雨宮 民雄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.31-36, 2003-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1
著者
雨宮 民雄
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.71-83, 2004-12-25 (Released:2009-05-29)
参考文献数
20

The denial of time is the foundation of European manner of thinking. History teaches us that Europeans have always tried to construct their World from self-identical beings which presuppose the denial of time. The most typical timeless beings are Platonic Ideas. Ideas descend from eternal World into the stream of time and make things what they are. Two kinds of time representations, B-series (earlier-later relation of moments) and A-series (past•present•future) are both devices for controlling actual time. Proofs of the Unreality of Time are essentially mere declarations of European manner of thinking. This author confirms the fact by examining proofs by Parmenides and McTaggart.
著者
雨宮 民雄 Tamio Amemiya
出版者
東京海洋大学
雑誌
東京海洋大学研究報告 (ISSN:18800912)
巻号頁・発行日
no.3, pp.5-12, 2007-03

東京海洋大学海洋科学部海洋政策文化学科