著者
青島 縮次郎 須田 聡 有川 貞久 小山 宏 伊原 寛之
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.863-868, 1999-09-20 (Released:2010-06-04)
参考文献数
3

モータリゼーションの進展は地方都市圏において特に顕著であり、道路交通渋滞は急速に悪化をたどってきているが、しかしその渋滞は朝夕のピーク性が強いために、ハードな容量拡大対策だけでなく、自動車交通需要を適正に管理するソフト対策が一層求められている。また地方都市圏ではモータリゼーションの進展による鉄道の衰退も危惧されており、その活性化という観点も合わせて、P&Rシステムが注目を集めている。そこで本研究は、地方都市圏における鉄道駅周辺の月極有料駐車場を対象に、P&R利用実態調査を行い、その利用者特性、P&R利用の費用・時間特性、そしてそれらを踏まえた駐車場整備要件等を分析するなかからP&R利用促進の可能性を探った。
著者
伊藤 将司 柴田 貴徳 青島 縮次郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
no.17, pp.29-36, 2000

本研究では第一に、視覚的情報によって形成される「感じのいい都市」のイメージ形成要因を実験的に把握整理した。また第二には、個々人の潜在意識レベルでのイメージ共有化の前段となる、個人の持つイメージの再編プロセスの研究を行った。そして第三に、心理学の潜在意識把握手法 (P-Fテスト) を援用した個人的潜在意識の把握及び、合意形成後の意識情造の把握を行った。これらの基礎的研究によって得られた知見を整理しつつ、個人的潜在意識レベルでのイメージ共有化手法のための方向性を提起した。
著者
叶 霞飛 青島 縮次郎 宿 良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.665-672, 1995-08-31 (Released:2010-06-04)
参考文献数
8

本論文では鉄道縦断線設計最適化の新しいモデルを提案する.まず, DPの手法を用いることにより, 目的変数と勾配変更点の位置との関係を陽関数の形で定式化する複雑性を回避し, そして鉄道縦断設計線の勾配変更点と設計標高を同時に最適化させることを可能にする.そして, 筆者らが開発したBスプライン関数を用いた鉄道縦断線設計の最適化モデルより得られた鉄道縦断設計線を本モデルの出発解とすることにより, DPモデルにおける状態ベクトルの次元を大いに減少させ, 効率的な最適化モデルを構築する.さらに, 中国でのデータを用い, 提案したモデルの実用性を検証する.
著者
金井 昌信 青島 縮次郎 杉木 直
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.727-734, 2003-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
14

公共交通存続のためには自動車から公共交通への交通手段転換を促すことにより, 利用者増加を図ることが必要であるが, 増便や運賃値下げ等のLOSの改善のみでは人々の行動変化を促すためには十分とは言えないことが既存研究で明らかとなっている.本研究はその理由の1つと考えられる, 公共交通非利用者の認知的不協和に着目し, 公共交通としてバスを取り上げ, この認知的不協和がバス利用に対する態度, 及び意識構造に与える影響に関して実証的な仮説を措定し, その有意性を検討した.その結果, バス非利用者のなかでも特に青年層の方が, バスの移動制約に対する不満を強く持っており, そのために今後のバス利用意向が低下していることが明らかとなった.
著者
片田 敏孝 廣畠 康裕 青島 縮次郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.419, pp.105-114, 1990-07-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
22
被引用文献数
3

Rural depopulation problems in Japan are caused by excess of out-migration from rural areas. The out/in-migration of a person from a rural area is based on the evaluation of his/her life environment. Its process is dynamic and different from each other according to his/her life cycle stage and individual attributes. The effects of countermeasures for rural depopulation problems should be estimated by amount of out/in-migration through such decision making process. Standing on these viewpoints, we have developed a Dynamic Out/In Migration Model by using Dimension-Nested and Time-Nested Logit Model.