- 著者
-
飯島 健太郎
- 出版者
- 公益社団法人 日本造園学会
- 雑誌
- ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
- 巻号頁・発行日
- vol.58, no.5, pp.69-72, 1994-03-31 (Released:2011-07-19)
- 参考文献数
- 6
- 被引用文献数
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乾燥条件下への導入を前提としてSedum属2種 (S.makinoi, S.oryzifolium) の耐旱性を探るために給水停止後の生育と水ストレスの関係, 水ストレスによる生存臨界点, 水ストレスと気温の関係について検討した。生育状態は生体重量, 葉の数, 厚さ, 根の増加数, 水ストレス状態は葉の水ポテンシャルの測定によって判定した。その結果両種ともに給水停止後, 生体重量や葉厚が当初の20~25%に低下しても葉の水ポテンシャルはさほど低下せず約-1.0MPaを維持していた。萎凋点以下の土壌中での根の増加が見られた。水ストレスによる生存臨界点は-2.0~-3.0MPaであることが推察された。水ストレスの進行は10℃ ~20℃ よりも30℃ で緩慢になることが判明した。