著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子短期大学紀要 (ISSN:13477196)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.59-76, 2010-03-20

セクシュアリティ表現と商品化の場においては、長らく女性が商品であり男性が消費者であったが、女性のためのセクシュアリティ文化も近年広がりを見せている。ボーイズラブコミックやレディスコミック、バトラーズカフェ等のポップカルチャーや、キャバクラ、ホストクラブといった性が商品化される場において、男女のセクシュアリティ表現にどのようなジェンダー差、非対称性が表れるのか。仮構の世界に求められる恋愛と性の検証を通して、セクシュアリティ文化におけるジェンダー構造を分析する。
著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
no.37, pp.45-62, 2016

オタク文化とカフェが融合したメイド喫茶は、若い女性の商品化という意味で、従来のジェンダー役割を逸脱するものではない。しかし、執事に扮した男性がサービスするカフェでは、女性客が男性を鑑賞する。さらに男装の女性がサービスするカフェは、男女ともに利用する。メイド喫茶のような女性性を商品としたものに対して、市場規模は小さくとも、多様な需要に応えるべく、様々なコンセプトカフェが存在するのである。本論では、ジェンダー役割を超えるものとしての「異装」に着目し、「異装」を取り入れたカフェにおいて、ジェンダーやセクシュアリティがどのように受容されているのかを分析した。男性向けセクシュアリティ産業において圧倒的に買われる側であり、男性の期待する女性像を提示されてきた女性が、ジェンダーを超える「異装」とその物語世界を楽しむ現象は何を意味するのか。女性が「異装」をどのように捉えているのかを見る事で、セクシュアリティにおける男女の非対称性という問題を考える。 The maid café, which is otaku culture and café is fused, in the sense that the commercialization of young women, do not depart from the traditional gender role. However, in the café men acts as butlers, female customers look at the men. In addition, the café women wearing men's clothes to work, are available to both men and women. As compared to the maid café, even market size is small, to meet the diverse demand, there are many kinds of concept café. In this paper, I will focus on "The concept café" to analyze how to accept the gender and sexuality there. And I will especially investigate the phenomenon in which women enjoy the story world and "to wear men's clothes." Women, who are the side that is overwhelmingly bought in men's sex industry, have been presented the female image that expectations of men. The purpose of this paper is to think about equality in sexuality.
著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:13477196)
巻号頁・発行日
no.36, pp.37-48, 2015

ジェンダー、セクシュアリティの意識の変化とともに、性的サービスの需要や消費形態も多様化している。男性が作り、買い、女性が売るという構造にも変化の兆しが見える。女性向けのアダルトビデオや恋人を貸し出すデート産業などの利用者は、特別な存在ではなくなりつつある。このような現象は女性のセクシュアリティの自由な表現を意味しているのであろうか。あるいは女性に娼婦役割と母役割を求め、売りつつ買わないことを期待する性の二重規範が揺らいでいるのであろうか。本稿では、女性向けセクシュアリティ産業の調査を通して、「女性が買うこと」の意味を考える。 With changes in awareness of gender and sexuality, demand and consumption patterns of sexual commercialization have also diversified. There are signs of change in the structure (women to sell and men to buy). And some women watch adult videos for women. Some women use the dating industry. Is this a free expression of women's sexuality? Or is the double standard about sex changing? This is a Study of sex industry for women.
著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.51-67, 2018-03-09

本稿は、今日「男性問題」(男性が男性であるが故に生じる問題)という概念が一般の共有認識となっていない現状をふまえ、「男性学・男性研究」が研究対象とする「男性問題」とは何かということを、男性性の自明性、男性問題の不可視性、問題設定の困難さという視点から考察する。また、男性の労働や家事、育児への参加を取り上げ、現状の男性の被抑圧状況やその打破への可能性を検証する。最終的には、今日のジェンダー問題の解決のため「男性学・男性研究」にどのような意義があるのか探っていく。
著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子短期大学紀要 (ISSN:13477196)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.83-99, 2013-03-19

本稿は、美容の分野におけるジェンダー問題を取り上げる。近代以降、男性は自己の美を追求し楽しむことをやめ、ひたすら機能的な身体とファッションを目指さざるを得なかった。しかし今日、美容の場において「男らしさ」の規範を逸脱するような美の追求という現象が見られ、男性が変わりつつあるように思われる。そこで、メンズエステ、男性のファッション、男性化粧品、美容外科、男性ファッション誌へのインタビューを通して、「男らしさ」の縛りから男性は自由になりつつあるのか否かを検証する。
著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.45-62, 2016-03-20

オタク文化とカフェが融合したメイド喫茶は、若い女性の商品化という意味で、従来のジェンダー役割を逸脱するものではない。しかし、執事に扮した男性がサービスするカフェでは、女性客が男性を鑑賞する。さらに男装の女性がサービスするカフェは、男女ともに利用する。メイド喫茶のような女性性を商品としたものに対して、市場規模は小さくとも、多様な需要に応えるべく、様々なコンセプトカフェが存在するのである。本論では、ジェンダー役割を超えるものとしての「異装」に着目し、「異装」を取り入れたカフェにおいて、ジェンダーやセクシュアリティがどのように受容されているのかを分析した。男性向けセクシュアリティ産業において圧倒的に買われる側であり、男性の期待する女性像を提示されてきた女性が、ジェンダーを超える「異装」とその物語世界を楽しむ現象は何を意味するのか。女性が「異装」をどのように捉えているのかを見る事で、セクシュアリティにおける男女の非対称性という問題を考える。
著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:13477196)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.37-48, 2015-03-21

ジェンダー、セクシュアリティの意識の変化とともに、性的サービスの需要や消費形態も多様化している。男性が作り、買い、女性が売るという構造にも変化の兆しが見える。女性向けのアダルトビデオや恋人を貸し出すデート産業などの利用者は、特別な存在ではなくなりつつある。このような現象は女性のセクシュアリティの自由な表現を意味しているのであろうか。あるいは女性に娼婦役割と母役割を求め、売りつつ買わないことを期待する性の二重規範が揺らいでいるのであろうか。本稿では、女性向けセクシュアリティ産業の調査を通して、「女性が買うこと」の意味を考える。