著者
宮沢 篤 駒野目 裕久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.96, no.29, pp.9-16, 1996-03-15

ピンポンをもとにした、商業的に成功した初めてのアーケードゲーム「ボン」が、米アタリゲームズ社で発明されてから、既に20年以上の歳月か流れている. 当時のゲームは、汎用ロジックICを組み合わせて設計されており、技術的に見ても未発達で、最も単純な対話型コンピュータグラフィックスの一応用分野でしかなかった。それから現在までに、世界中のさまざまな会社から、その時代の最も進んだコンピュータ技術を取り入れた、非常にたくさんのゲームが発表されてきた。今日のアーケードゲームは、幾多の技術革新を経て進化してきた、全く新しいインタラクティブなメディアである、と言えるかもしれない。本稿では、ゲームマシンのハードウェアを中心に、アーケードゲームを構成するいくつかの基本的な技術について解説する。