著者
高原 利幸;TAKAHARA Toshiyuki 宮里 心一;MIYAZATO Shinichi
出版者
金沢工業大学
雑誌
工学教育研究;KIT progress (ISSN:13421662)
巻号頁・発行日
no.29, pp.51-57, 2021-03-10

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、オンライン講義が導入された。オンラインでは、講義を何度も見返したり、チャット機能を用いた秘匿性の高い質問ができたりとこれまでにない魅力がある一方で、ネット環境等により画面の小さいスマートフォンで受講せざるを得ない学生や、デジタル環境で質問することが苦手な学生の存在も危惧された。そこで、本研究ではこれまで対面授業を受けたことのある2、3 年生、並びに1 年生の導入科目の5 科目について、講義終了時点でアンケート調査を行い、特に質問のしやすさについての学生意識を検討した。その結果、チャット機能はあるもののオンライン型では、講義後の簡単な質問ができなかったことがオンデマンド型に比べると問題となっていること、オンデマンド型では質問の時差性に問題があることが分かり、オンラインでの「質問のさせ方」を工夫する必要であることが浮かび上がってきた。;On-line lecture has many advantages, such as repeated learning or private question using chat function. However, they are assumed that some students must use their smart phone to attend on-line lectures due to their poor internet environment, and some are not good at making question through digital devices. In this study, we performed questionnaires against second and third grade students who have experiences to receive face-to-face lecture and first-year students. As a result, it is suggested that not a few students hesitate to make questions through digital environment. To improve or enrich the on-line lectures, we have to exercise ingenuity against "how to ask" of students.
著者
塚脇 真二 古内 正美 高原 利幸 平吹 喜彦 竹林 洋史 石川 俊之 奥村 康昭 本村 浩之 富田 瑞樹 荒木 祐二 大八木 英夫 ハン プゥ
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

観光産業の爆発的な発展とともに大気や水の汚染、森林の破壊といった環境汚染・環境破壊が顕在化し、遺跡への影響や住民の健康被害が懸念されるカンボジアのアンコール遺跡区域を対象に、大気、水、森林の3分野から総合的な環境調査を2年間にわたって実施した。その結果、同区域の環境汚染や破壊が危機的状況になりつつあることや観光産業との密接な関連があることを確認し、成果をとりまとめ国際シンポジウムとして同国で公表した。