著者
菊井 玄一郎 門内 健太 高橋 寛幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.196, pp.31-36, 2012-08-23

検索サービスに入力される検索語のうち入力頻度が急上昇したものを「検索ホットワード」(バースト語)と呼ぶ。本稿では、これらの語が検索エンジンやブログ、twitterで経時的にどのような頻度で言及されているかを分析するとともに、検索頻度が急上昇した要因となる事象がこれらの書き込みから推定可能かを検討した。その結果、twitterでの言及のバーストが検索クエリ頻度上昇の先行すること、バーストの時間がその契機となった事象(例えば、TV番組での指示対象事物の露出など)にかなり即応的であることなどがわかった。また、急上昇ワードの「由来」や急上昇となった「要因」がtwitterの分析によって70%程度推定可能であることなどが分かった。
著者
長野 翔一 高橋 寛幸 中川 哲也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.90, pp.65-70, 2008-09-17
被引用文献数
6

情報爆発時代において,情報の個人化を実現するプロファイル技術が注目されている.しかし,現在のプロファイル技術は獲得した閲覧履歴全体からユーザの全閲覧行動における要求の傾向を推測するため,要求の変化を検出するのは困難である.本稿が扱う 「要求」 とは行動への動機の事を指し,10 分程度で変化する性質を持つ.ユーザは要求に基づいてウェブページの閲覧を行う.我々は,ユーザの要求変化は各閲覧履歴の意味的類似度を利用することで検出可能であると考え,閲覧履歴の分類方式を提案する.既存の分類方式では,同じ要求内でも時系列に従い少しずつカテゴリが変化する,複数の異なる要求が並存する,といった閲覧行動の性質のため精度を下げることとなる.そこで,提案方式はこれらの性質を考慮し,クラスタ重心付近に十分な閲覧履歴数が確保できないことを前提とした,局所解重視の分類方式の構築に取り組む.また,既存の分類方式と比較実験を行い,提案方式が既存方式に比べ有効であることを確認した.We propose a clustering method for detecting the change of intention from user's browsing behavior. It is necessary to treat the user's intention accurately in information explosion age. However, treating dynamic intention is difficult for a conventional method, as behavior targeting model. Because the category change little by little in the same intention, and any other intentions exist at same time. For detecting user's intention change in browsing-behavior, we analyze each of browsing-history based on the similarities, and clustering based on local part similarities, in case web history have not a normal distribution. In addition, we evalute on result of an experiment to effectiveness for conventional clustering method.
著者
田中友二 高橋寛幸 徳永幸生 杉山精
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.185-186, 2013-03-06

情報入手では検索エンジンの利用が一般的であり,この情報入手の支援は重要である.一方で,自然文でやりとりするQ&Aサイトも利用される.そこで,本研究では従来の情報入手支援手法を更に強化することを念頭に,Q&Aサイトの質問回答データの分析を進めた. 本稿では,Q&Aサイトのテキストデータを用いて,検索エンジンに入力される検索語と関連する語の抽出とその評価を行ったことを報告する.具体的には,テキストデータにおける単語の出現頻度や閲覧者の評価値に基づいて,抽出アルゴリズムを構築し,抽出された語を既存検索エンジンのサジェスト語と比較した.
著者
臼井 幸弘 高橋 寛幸 吉開 範章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.505, pp.19-24, 2002-12-06
参考文献数
5
被引用文献数
11

ネットワーク上でのコミュニティ活動を活性化する上で、信頼形成のための評判システムが重要であることを示す。そして、ネットコミュニティの中でも信頼形成が重要となるネットオークションについて、評判システムを組み込んだ実験結果を示す。まず、ネットコミュニティの形成・運用のための要件を挙げ、それに必要となる、コミュニティが持つべき機能をまとめ、信頼形成が重要であることを示す。そして、ネットオークションに、信頼形成の手段として評判システムを取り入れた実験で、評判システムがある場合とない場合での比較を行い、取引商品価値の変動等から、評判システムが市場の活性化に効果を持つことを示す。