1 0 0 0 OA ヒト科における攻撃性と抑制のメカニズムの進化:Pan属の集団間・集団内交渉の分析
ボノボ3集団と、チンパンジー2集団を主な対象として、集団間・集団内の敵対的・融和的交渉について研究した。ボノボでは、集団の遭遇時に融和的交渉が見られるが、その頻度やタイプは集団の組み合わせによって異なり、地域コミュニティ内に一様でない構造が見られた。チンパンジーでは、集団間の遭遇は例外なく敵対的であり、オスたちが単独で行動するメスを拉致しようとするような行動も見られた。両種でこれまでに報告された152例の集団間・集団内の殺しを分析したところ、意図的な殺しはチンパンジーでしか確認されていないこと、両種間の違いは、環境要因や人為的影響によるものではなく生得的なものであることが明らかになった。
1 0 0 0 OA <朽木フィールドステーション>滋賀県余呉町の1960年代の焼畑と実地に学ぶ焼畑
- 著者
- 黒田 末寿
- 出版者
- 京都大学東南アジア研究所実践型地域研究推進室
- 雑誌
- 実践型地域研究最終報告書 : ざいちのち
- 巻号頁・発行日
- pp.73-84, 2012-03