著者
玉木 恕乎 長内 敏雄 黒須 顕二 村山 雄二郎 小林 道幸 一色 尚次
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
日本舶用機関学会誌 (ISSN:03883051)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.74-83, 1975-01-01 (Released:2010-05-31)
参考文献数
6

ボイラを小形, 軽量にするには, 水と蒸気の流動を確保するため系統を貫流形式とし, さらに, ボイラでの伝熱を増進させて伝熱面積を減少させるため燃焼ガスを加圧する方法とを結びつけた, 貫流式過給ボイラが最も良い方法と考えられる。船舶技術研究所では, 独自で開発した本方式ボイラの研究を長年実施しているが, このたび実用規模に近い蒸発量15t/h, 過給圧力2.8ataの貫流式過給ボイラの試作に成功し, ボイラの運転によってその特性を調べた.本ボイラは, ボイラから排出される排気ガスで駆動する過給機の自立運転により, 給気を加圧してボイラへ供給する方式の貫流ボイラであって, 一種のボイラと過給機とが組合わさった複合機関であるから, その特性は在来のボイラと比べ, 静的にも動的にもかなり異なる.これらの特性がは握されていなければ安定なボイラの運転をうることは難しく, また, ボイラ制御系の設計ができない.加えて, ボイラを完全自動化するには, 特性を包括した電算機による制御が必要とされる.本報告は, 各種の実験によってえられた本ボイラの特性と新しく開発した制御方式について述べ, さらに, これらの結果から, 今後, 本方式ボイラを設計していく際に必要となるいくつかの項目と問題点について, 考察を加えている.
著者
河合 秀夫 田村 進一 黒須 顕二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, 1988-09-12

我々は「音声による自動券売機」の実現を目的とした複合的研究に着手した.この複合的というのは,本目的を達成するためにプラスになる手段であれば足し合わせて実現していこうということである.本研究で用いた手段としては,(1)音声認識.(2)口形画像の利用.(3)対象となる各駅名の母音構成の分析.の3つを用いた.なお,今回の発表ではこの3つの手段についての基礎的な実験と考察を述べる.