著者
朴 鎔燮 北岡 裕子 佐藤 嘉伸 上甲 剛 中村 仁信 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.1618-1627, 2001-08-01
参考文献数
18
被引用文献数
6

CTスキャナの高速化高解像度化により,胸部全体の3次元CT画像が取得可能になってきた.本論文では,異なる呼吸相での胸部CT画像から肋骨の運動を解析する手法を提案する.提案手法では各肋骨を肋骨の中心線に相当する曲線として表現し,肋骨運動の解剖的な知識に基づいた誤差関数により曲線の繰返しレジストレーションを行い,肋骨の回転中心軸と軸周りの回転角度を計算する.画像シミュレーションにより,中心線抽出精度,レジストレーション精度,提案した誤差関数の収束性の評価を行った.提案手法を4人の健康ボランティアのCT画像に適用することにより評価し,計測結果を論じた.本手法は,単純性と精度の面で肋骨の呼吸運動の計測に有用であることが示された.
著者
田村 進一
出版者
一般社団法人 GPI標準化委員会
雑誌
GPI Journal (ISSN:21893373)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.2-4, 2017 (Released:2018-04-06)
参考文献数
3

放射性廃棄物の地層処分の有効性と安全性について述べた。 また、放射性廃棄物の先進地域であるフィンランド等の例から、地層処分は現在有効な方法であることを示した。 さらに、日本が世界の他国に遅れを取っている現状についても述べた。
著者
岡田 俊之 渡邊 曜子 中島 義和 佐藤 嘉伸 小山 毅 菅野 伸彦 米延 策雄 吉川 秀樹 越智 隆弘 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.597, pp.13-18, 2004-01-16
参考文献数
5
被引用文献数
4

高齢化社会の進展に伴い,大腿骨骨折の症例は年々増加している.骨折の整復手術における医師の労力やX線被曝を低減することを目的として,我々は骨折整復支援ロボットの開発を行ってきた.このような支援システムでは,どのようにして正確な骨折の整復を行うかが重要な課題のひとつとなっている.そこで我々は,人体の形状の左右対称性に着目し,反対側のCT画像を用いたボリュームレジストレーションによる骨折整復計画を行い,その精度を検証した.骨折整復計画は近位,遠位骨片と反対側の鏡像との剛体レジストレーションを行い,それらの相対位置を求めることで行う.実験の結果,整復計画の推定誤差は偏り誤差が2.25mm,4.41度,ばらつき誤差が0.11mm,0.51度であった.
著者
光本 浩士 濱崎 敏幸 大多和 寛 田村 進一 柳田 益造
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J84-D2, no.5, pp.851-853, 2001-05-01

本論文は,話者の意図によって賞賛にも皮肉にもなり得る文の発話について,最終モーラである終助詞「ね」の韻律を用いて,賞賛発話か皮肉発話かの識別を試みている.3文,10人の138発話に対して,約76%の識別率が得られている.
著者
桝本 潤 堀 雅敏 佐藤 嘉伸 村上 卓道 上甲 剛 中村 仁信 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.9, pp.2150-2161, 2001-09-01
参考文献数
13
被引用文献数
28

マルチスライスCTの実用化に伴い, 従来より格段に高速な撮影が可能になり, 造影剤を用いた肝臓CT撮影においては, 1回の呼吸停止間で臓器全体を2回撮影することが可能になった.これにより, 造影剤の循環状態が異なる二つの時相の3次元画像を, 位置ずれなく獲得できるようになった.我々は, 肝臓形状抽出を目的とし, これら2時相の造影3次元CT画像を用いた肝臓領域自動抽出法を提案する.まず造影剤注入直後とその十数秒後に撮影された2時相分の3次元画像から, 各軸にそれぞれの時相のCT値をとる2次元特徴空間を構成する.この空間において, 肝臓に対応する造影変化を示す領域を抽出し, これを用いて肝臓領域が強調された画像を生成する.次に生成した肝臓強調画像に対してオープニング, クロージング処理を行い, 肝臓実質領域を決定する.最後に血管・腫瘤などの幾何学的形状特徴を用いた3次元連結成分処理により, 最終的な肝臓領域を決定する.9症例に対して本手法を適用し, 二つの時相の画像を同時に用いることの有効性を確認した.
著者
唐沢 博 小川 均 田村 進一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.1017-1022, 1985-11-15

筆者らは 英文テキストの作成を支援する目的を持つ英文テキスト補完生成システムを既に作成した.このシステムは 作成したい英文テキストの要素であるような 単語・句・文といった断片的な情報を入力することによって システムの推論の及ぶ範囲内で省略もしくは欠落している統語的・意味的情報を補い 利用者が意図していると予想される内容を持った英文テキストを生成する磯能を持つ.この補完システムについて 次の2点の評価を行った.すなわち (1)補完システムの補完操作の基盤である補完体系の特性を明らかにする (2)補完システムの補完能力が人間の補完能力と比較してどの程度なのかを知る目安を得る.これらの評価の結果 (1)の評価によって 補完体系を構成する文脈型・連想型・推論型・デフォルト型の4種類の補完型のうち 内容的に質の良い出力テキストを生成する場合に連想型・推論型が寄与していることが判明した.また(2)の評価により 英語圏の人間の補完能力に対するシステムの補完能力を定量的に示すことができた。さらに 以上の評価の過程で副次的に明らかとなった評価手法の問題点や補完システム諸特性に関して考察を加えた.
著者
河合 秀夫 田村 進一 黒須 顕二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, 1988-09-12

我々は「音声による自動券売機」の実現を目的とした複合的研究に着手した.この複合的というのは,本目的を達成するためにプラスになる手段であれば足し合わせて実現していこうということである.本研究で用いた手段としては,(1)音声認識.(2)口形画像の利用.(3)対象となる各駅名の母音構成の分析.の3つを用いた.なお,今回の発表ではこの3つの手段についての基礎的な実験と考察を述べる.
著者
林 成起 佐藤 嘉伸 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.320, pp.1-6, 1995-10-19

聾唖者達が会話で使う手話を計算機の上で処理し,認識しようとする研究には指文字,顔の表情,簡単な手の動き,または手話単語などの認識に関する研究が主で,文全体を対象とする研究はない.これは手話の文法構造や統語構造が一般言語とは違って,その文解析が困難であるからである.手話の構成素は手の形,手の位置,手の動き,掌の方向などがあるが,広い意味での手話には非手指信号,すなわち,目,眉毛,口などの顔の部位の変化や,頭部や身体の動きと傾きなどがある.この非手指信号は手話文の中で形態論的,統語論的な機能を持つ.従って,手話文の認識の際にもこの非手指信号を取り入れなければその文の正確な意味解析が困難となる.そこで,本研究では非手指信号の内イントネーションブレークを形態素として取り入れ,ASLを対象として手話文を11パターンに分類しその文解析を行った.
著者
林 成起 佐藤 嘉伸 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRU, パターン認識・理解
巻号頁・発行日
vol.95, no.446, pp.71-78, 1995-12-22
被引用文献数
1

米手話の代名詞体系には一定の手話空間が代名詞として設定された後には、この空間が手話文のなかで文法的に使われ、その代名詞に相当する手話単語は明示的には表現されない。また、方向動詞には、その動詞のサインの中に、すなわち、動詞の位置や動き情報の中に動詞の主体と客体に対する情報が含まれていて、その動詞を含む文では主語や目的語が明示的には出て未ず、手話空間から参照される。そこで、手話を計算機の上で処理し、認識しようとすると、手話文では省略語が多いため、単に手話の構成素 - 手の形、手の位置、手の動き、掌の方向 - の解析だけではその文の正確な認識が困難である。従って、手話文を認識、解析する際には、代名詞として扱われる手話空間と動詞の位置や動き情報を互いに処理する必要がある。そこで、本研究ではASLを対象として手話空間の情報と方向動詞の位置や動き情報を考慮して、手話文解析を行なった。
著者
唐 力 大矢 宗樹 佐藤 嘉伸 田村 進一 内藤 博昭 原田 貢士 小塚 隆弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.5, pp.1009-1017, 1994-05-25
被引用文献数
1

標準MRI撮影中の体動により画像上に生じるアーチファクト(偽像)の除去手法について述べる.臨床診断においてしばしば問題となる呼吸に伴う頭部の上下移動を想定して位相エンコード軸(Y方向)のみの剛体平行移動を扱う.従来の発見的な繰返し処理による除去法と異なり,本論文では,MRI撮像過程と画像の特性の解析に基づき,MRI信号中の体動成分と画像成分を単純な代数演算により分離できる新しい拘束条件を導出する.MRI信号に対して読出し方向(X方向)の1次元フーリエ変換を行った後のY方向スペクトルの位相値は,画像自身の成分と体動の成分の和になっている.一方,頭部などの断層像において周囲の皮下脂肪部分の密度はほぼ均一であることが知られており,その上のY方向の1ラインの密度分布は対称とみなせる.密度関数が対称の場合には,スペクトルの位相は位置に対して,線形的に変化する.従って,その線形関数からずれた成分を体動として分離できる.この拘束条件に基づき,根拠の明確なアーチファクト除去手法を提案する.更に,体動の変動が激しい場合や,対称性がくずれる場合における影響を解析し,それに対する対応策も検討する.シミュレーションにより,本手法の有効性を明らかにする.