著者
齋藤 学
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.59, 2012

2011 年度から新しい学習指導要による学校教育がスタートしているが、小学校図画工作科において「デザイン」という用語が使用されなくなったことをはじめ、普通教育における「デザイン」の取り扱いは大きな転換点にある。そうした中で、鑑賞による学習の充実が求められており、中学校美術科の教科書においては、身近な生活用品が図版に用いられた鑑賞教材が多数掲載されている。この学習をより有効なものとするためには、実際に手で触れ使うことができる鑑賞の機会の提供が必要であり、「体感型」の鑑賞学習プログラムの開発を試みた。<br> 名作椅子を用いた「体感型」鑑賞プログラムは、一般的な「見る」鑑賞に比べ、生活におけるデザインの働き(形状・素材・色・機能など造形の諸要素の関係性)について理解が得やすく、その学習効果の優れた特性が認められた。また、本プログラムをシステム化し効果的に運用(教材の管理とアウトリーチ)していくためには、今後、地域における学校間の連携と、自治体、公共施設、非営利団体、企業等の支援体制の整備が必要である。
著者
齋藤 学 境澤 隆夫 有村 隆明 西村 秀紀 保坂 典子
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.1422-1426, 2011 (Released:2011-12-25)
参考文献数
11
被引用文献数
2

意識障害を契機に発見されたPTHrP産生肺癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳,男性.2007年4月下旬頃より,呼びかけに対する応答が鈍くなったと意識障害を主訴に,同年6月に通院中の近医を受診した.心臓,脳の精査を施行したが,これらに異常は認められなかった.高カルシウム血症と胸部X線検査にて異常を指摘され,当院に紹介となった.諸検査にてPTHrP産生肺癌による高カルシウム血症と診断し,同年8月左下葉切除術および縦隔リンパ節郭清(Node Dissectoin 2a-1:以下ND2a-1)を施行した.術直後に一過性の低カルシウム血症を認めたが,意識レベルや腎機能障害も改善し,術後10日目に退院となった.術後1カ月後の血清カルシウム値,PTHrPは正常化し,intactPTHは改善傾向であった.現在術後3年5カ月経過しているが,再発なく経過している.
著者
齋藤 学
出版者
山形大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

名作椅子を用いた"体感型"鑑賞教育プログラムは、一般的な"見る"鑑賞に比べ、生活におけるデザインの働き(形状・素材・色・機能など造形の諸要素の関係性)について理解が得やすく、その学習効果の優れた特性が認められた。また、本プログラムをシステム化し効果的に運用(教材の管理とアウトリーチ)していくためには、地域における学校間の連携と、自治体、公共施設、非営利団体、企業等の支援体制の整備が不可欠となる。