著者
大石 弥幸 龍田 建次
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.105-114, 2016-03-01

実際に聞こえる音の物理的特徴とそれを表す擬音語の関係について,400名あまりの被験者へのアンケートを基に分析した。初めに複雑な音として「鉄腕アトムの足音」を使って回答の多様性と共通性を示し,次に単純な音として62.5Hz,500Hz,4kHzの純音を提示し,擬音語で表記させる調査を行った。純音に対しても,回答は非常に多様ではあったが,使う子音,母音,語尾の文字などに注目すればどれも半数を超える表記が存在し,周波数ごとに代表的な擬音語を選ぶことが可能であることを示した。
著者
大石 弥幸 龍田 建次
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.105-114, 2016

実際に聞こえる音の物理的特徴とそれを表す擬音語の関係について,400名あまりの被験者へのアンケートを基に分析した。初めに複雑な音として「鉄腕アトムの足音」を使って回答の多様性と共通性を示し,次に単純な音として62.5Hz,500Hz,4kHzの純音を提示し,擬音語で表記させる調査を行った。純音に対しても,回答は非常に多様ではあったが,使う子音,母音,語尾の文字などに注目すればどれも半数を超える表記が存在し,周波数ごとに代表的な擬音語を選ぶことが可能であることを示した。
著者
吉久 光一 岡田 恭明 龍田 建次
出版者
The Institute of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.256-263, 2004-08-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

本研究では, 大気の温度と湿度に依存する空気吸収による減衰の年間の変動特性を明らかにするため, 1時間間隔で観測された現実の気象データを用いたシミュレーション計算により, 空気の音響吸収による減衰を周波数ごとに求め, 種々の検討を行った。その結果, 1) 空気吸収による減衰は1年間の気象の変動に伴って大きく変化すること, 2) 夏季の空気吸収による減衰は冬季に比べて低音域と高音域で小さく, 中音域は逆に大きいこと, 3) 雨天の日の空気吸収による減衰は, 晴天の日よりも全体的には小さいが周波数によってその程度が異なること, 4) 夜間の空気吸収による減衰は昼間よりも小さいこと, などが判明した。
著者
龍田 建次 吉久 光一 久野 和宏
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.554-560, 1998-08-01
被引用文献数
8

名古屋市では, 市内の国道1号沿道に騒音常時監視装置を設置し, 1974年依頼騒音レベルの測定を継続している。本論文では, これらのデータを基に, L_<Aeq>の観測時間とその測定値との関係について, 基礎的な検討を行った。その結果, 幹線道路沿道では, 1)観測時間長を1時間から24時間あるいは1週間とすることによって, L_<Aeq>の90%レンジが11.4dBから4.2, 2.4dBと狭くなること, 2)L_<Aeq>の日変動パターンは, 平日と休日では大きく異なること, 3)L_<Aeq, 1h>の90%レンジは, 平日と休日, 時間帯あるいは各時刻に分類することによって, 最小3.5dBまで狭くなること, などが確認された。