著者
陳 雯 CHEN Wen
出版者
筑波大学一般・応用言語学研究室
雑誌
言語学論叢 オンライン版 (ISSN:18826601)
巻号頁・発行日
no.11, pp.20-45, 2018-12-21

Titone & Connine(1994b)によると、慣用句の認知処理においては様々な要因が影響を及ぼすため、慣用句の認知過程を解明するには慣用句選出の際に、それらの要因をできるだけ統一する必要がある。Titone & Connine(1994b)と Tabossi 他(2011)はそれぞれ英語慣用句とイタリア語慣用句を対象に、慣用句の親密度、構成性、予測性などの性質について調査を行い、慣用句の認知過程を研究する際の慣用句選出の基準となるデータを提供している。一方で、日本語慣用句を対象としたこのような研究は未だ見られない。本稿はTitone & Connine(1994b)や Tabossi 他(2011)を参考に、まず1140個の日本語動詞慣用句を対象に親密度調査を行った。次に、日本語母語話者の親密度判断に基づき、親密度が上位300の慣用句を対象に透明度調査と予測性調査を行った。最後に、親密度・透明度・予測性の相関関係について分析を行った。本稿の結果は、日本語慣用句を対象とする今後の実験研究のために、慣用句選出の際の参考となる親密度、透明度と予測性のデータを提供することができる。
著者
Chen Po-Wen Chen Wen-Cheu Mao Frank Chinhung
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.345-350, 2004-04-25
被引用文献数
1 14

搾乳山羊の正常乳と乳房炎乳のラクトフェリン濃度(LFC)を測定した.山羊を飼育している70個の農家から集積したミルクと10頭の乳房炎罹患山羊のミルクLFCをELISA法で測定するとともに,メチレンブルー還元試験(MBRT)で反応時間を調べた.集積したミルクはMBRTの反応時間から高,中,低の3段階の品質に分類した.高品質に分類したミルクのLFC(167μg/ml)は正常(218μg/ml)または低品質(304μg/ml)のミルクの濃度よりも有意に低く,これに対して乳房炎ミルクのLFCは587μg/mlであった.LFCとMBRTの相関係数は-0.7であった.片側の乳房にStaphylococcus aureusを注入した3頭の山羊のミルク中LFC平均値(1,500μg/ml)はコントロール(30μg/ml)よりも有意に高値であった.これらの所見は山羊のミルク中LFCは乳房内感染の指標として有用であることを示唆している.