- 著者
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薛 進軍
園田 正
臼井 恵美子
萬行 英二
安達 貴教
厳 善平
戴 二彪
本台 進
柳原 光芳
杉田 伸樹
岑 智偉
南 亮進
Li Shi
Knight John
Xin Meng
Cai Fang
Wei Zhong
Vakulabharanam Vamsi
- 出版者
- 名古屋大学
- 雑誌
- 基盤研究(A)
- 巻号頁・発行日
- 2011-04-01
中国は高度成長を続け,世界第二の経済大国となった一方で,巨大な所得格差が存続し,住民のデモや少数民族の暴動も頻発し,社会が不安定な状態にある。また,安い労働力で支えられた高度成長は,急速な賃金上昇と労働不足でブレーキがかかり始めている。これらの問題は,国際経済,特に日本経済にも大きな影響を与え始めている。こうした問題は,労働移動に関するルイスの転換点,所得分配に関するクズネッツの転換点と密接な関係をもち,経済転換期における典型的な現象としてとらえられる。本研究は,中国で実施されたパネル調査のミクロデータに基づいて二つの転換点を検討し,転換点の中国経済への意義と国際経済への影響を分析する。