著者
Yukako Yoshida 吉田 ゆか子
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.223-251, 2021-09-30

1980 年代以降の人類学では,モノが人間に使われたり,意味や価値を付与されたりする側面だけでなく,モノの側からの人間への働きかけや,モノと人の相互的作用によって出来事が生成されるプロセスに着目している。また,そこに物質性がいかに関わるのかという問いも重要性を帯びている。本特集は,こうした「マテリアリティの人類学」の関心を上演芸術の研究と交差させ,新たな視座を探求するものである。本特集では,芸能を人とモノの織りなす営みと捉え直し,表現や伝承にモノがどのように関与するのかを考察する。モノの物質性に触発され想像力や創造性が刺激されるプロセスにも注目する。そのなかでは,舞台後もつづく日常におけるモノと人の関わりの影響,モノの移動がもたらす事柄,人とモノ(例えば楽器や他者の身体)が「1 つになる」といった事態,などの新たな研究テーマも生まれる。

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"序文 : <特集 : 「上演を紡ぐ人とモノ : マテリアリティの人類学と上演芸術の研究の交差点」>;吉田, ゆか子;国立民族学博物館研究報告 46(2),223-251 (2021-09-30) https://t.co/m5eNJ8FdBM
吉田 ゆか子さんの「序文 : <特集 : 「上演を紡ぐ人とモノ : マテリ アリティの人類学と上演芸術の研究の交差点」>」『国立民族学博物館研究報告』46-2をお勧めします。「マテリ アリティ/パフォーマンスの人類学」に関する秀れたレビューになっています。https://t.co/woWIv5NLvd

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