著者
山下 好孝
出版者
北海道大学留学生センター = Hokkaido University International Student Center
雑誌
北海道大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-14, 1999-12

日本語の原因・理由を表す表現「から」「ので」「て」について、日本語教育の観点から考察を行う。まず「から」「ので」に関し、先行研究の成果を概観する。従来主張されてきた「主観的判断」「客観的判断」という規準を捨て、別の規準でこれらの表現を扱うべきことを主張する。次に原因・理由を表す「テ形」接続文に焦点を当てる。先行研究を概観し、問題点を抽出する。「テ形」接続文の前件と後件を形成するそれぞれの述語の特性を明らかにする。原因・理由を表す「テ形」接続文の前件には動作性の低い述語が生起すること、及び、後件には感情表現の述語が生起することを主張する。それに伴い、従来、原因・理由の「テ形」接続文とされていたもののいくつかを再検討し、順次動作のテ形文に分類することを提案する。また、この表現に関連して行ったアンケート結果を示し、議論の妥当性を裏付ける。

言及状況

Yahoo!知恵袋 (1 users, 1 posts)

下記の北海道大学の論文をご覧ください。用例も豊富でわかりやすく、辞書のコピペ回答とはレベルが違います。 「から」「ので」「て」 : 日本語の原因・理由を表す表現について http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/45574/1/BISC003_002.pdf

教えて!goo (1 users, 1 posts)

#2です。 なるほど。三木氏の論説は読んだが納得できない、ということですね。 わたしの場合、≪「ので」「から」≫でネット検索して、偶然、一番トップにヒットしたのがこの論文で、いや、ずいぶんわかりやすい論理を展開している人がいたものだと感心してご紹介した次第です。 ただ、若干、煩雑な表現にもなっているため、わかりやすく要点を整理したつもりでした。 これは、かなり優れものの論説だと思いま ...

OKWave (1 users, 1 posts)

#2です。 なるほど。三木氏の論説は読んだが納得できない、ということですね。 わたしの場合、≪「ので」「から」≫でネット検索して、偶然、一番トップにヒットしたのがこの論文で、いや、ずいぶんわかりやすい論理を展開している人がいたものだと感心してご紹介した次第です。 ただ、若干、煩雑な表現にもなっているため、わかりやすく要点を整理したつもりでした。 これは、かなり優れものの論説だと思います ...

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→「主観的」にならざるを得ないのではないだろうか。』(p.2) という山下氏の記述に救われた気がしました。 (「「から」「ので」「て」 : 日本語の原因・理由を表す表現について」山下好孝1999. 北海道大学留学生センター紀要) https://t.co/XL6tvHrAWG
@hctrhctr @route2490 →遅くに長々とすみません。 聞いてくださってありがとうございました
@Heretic_Nagaoka 一応軽く調べてみたら、「から」は主観性、「ので」は客観性が強いって話とか、「ので」より「から」のほうが因果の関係が強いって話がそれっぽかった。 https://t.co/RjIIMFKy5b https://t.co/FKN2Rmve1b
@mshe_555 こんばんは、私もその例はOKだと思いました(*_*) 使われている日本語として問題がないかなと……検索したら、こんな論文がありました。http://t.co/eeGb6COwQu
山下(1999)「から」「ので」「て」 : 日本語の原因・理由を表す表現について : HUSCAP http://t.co/xGIbldTBQc
http://t.co/2hzs2uoQ7v

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