著者
宮内 洋 松宮 朝 新藤 慶 石岡 丈昇 打越 正行
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.120, pp.199-230, 2014-06-30

本稿は,久冨善之編著『豊かさの底辺に生きる――学校システムと弱者の再生産』(青木書店,1993 年)を現在の研究視角から見つめ直したクリティークである。この共同研究は1980 年代後半から1990 年代初頭までの「バブル」の陰に隠れた日本社会の貧困をめぐって,北日本のB 市A 団地における調査をもとに,「貧困の再生産」や「剥奪の循環」といった定型像を打ち破ることを目指した意欲的なものである。では,この目的は実現されたのだろうか。この点について,「〈生活?文脈〉理解研究会」全メンバーが,認識枠組み(レンズ)の問題,調査における自己言及的なリフレキシビティ,青年層の理解,学校および教師に関する問題,住民のコミュニケーションなどについて各々の専門領域から検討し,定型像の押しつけや調査の方法論的限界という点を批判した。その上で,上掲書に内包された将来への可能性,そして今後の貧困をめぐる実証研究の方向性の提示を試みている。

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宮内 洋 etal (2014) _北海道大学大学院教育学研究院紀要_ 120:199-230_ NCID=AA12219452 / “貧困調査のクリティーク(1)―『豊かさの底辺に生きる』再考― : HUSCAP”
宮内 洋 etal (2014) _北海道大学大学院教育学研究院紀要_ 120:199-230_ NCID=AA12219452 / “貧困調査のクリティーク(1)―『豊かさの底辺に生きる』再考― : HUSCAP”
宮内 洋 etal (2014) _北海道大学大学院教育学研究院紀要_ 120:199-230_ NCID=AA12219452 「久冨善之編著『豊かさの底辺に生きる―学校システムと弱者の再生産』(青木書店,1993 年)を現在の研究視角から見つめ直したクリティーク」

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【情報収集】宮内洋・松宮朝・新藤慶・石岡丈昇・打越正行.2014.「貧困調査のクリティーク(1)――『豊かさの底辺に生きる』再考」『北海道大学大学院教育学研究院紀要』120:199-230. http://t.co/jNWU00OzVd
宮内 洋 etal (2014) _北海道大学大学院教育学研究院紀要_ 120:199-230_ NCID=AA12219452 / “貧困調査のクリティーク(1)―『豊かさの底辺に生きる』再考― : HUSCAP” http://t.co/mRXGNuJvs7
〈生活−文脈〉理解研究会の研究成果が刊行されました。タイトルは「貧困調査のクリティーク(1)−『豊かさの底辺に生きる』再考−」です。以下で読むことができます。 http://t.co/8tDJtSBjrg

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