著者
Chao Zhang Jomo MacDermott Feng Zhang
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.87-91, 2010-12-31 (Released:2011-09-27)
参考文献数
11
被引用文献数
1

The male of Bandona boninensis Suzuki, 1974, newly discovered from Yunnan Province, China, is described and illustrated for the first time.
著者
植村 利夫
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-10_1, 1957-10-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
13
被引用文献数
3 4 5

1. 日本に体色の変化するクモが2種類いることがわかった.それはキララグモ Leucaueg subgemmea BOESENBERG et STRAND とコガネヒメグモ Argyria vemusta YA-GINUMA である. 2. キララグモは樹閏又は草間に直径30cm内外の水平円網をはるが,クモ自体は網の中央に静止しないで近くの葉裏にかくれ場所があってそこにひそんでいる.この点で他の Leucauge 属のクモと習性が異っている. 3. キララグモの腹部は,安静状態にある時は全面的に金緑色に輝くが,手でつかんだり強く振動を与えたりすると,たちまち色彩が変化して,無数の鱗状斑が現われる. 4. コガネヒメグモは,妙義山での観察では,崖地に生えた灌木め葉裏に不規則な網をはってすみ,その網から長い垂直糸をたれ,その糸の先に昆虫や木の葉をつり下げる習性がある. 5. コガネヒメグモの腹部は実に美麗な黄金色をしているが,手で捕えたり強い振動を与えたりすると. たちまち多数の星状斑に牙離する. それは全くキララグモの場合と同様である. 6. コガネヒメグモの網からつり下げられた木の葉や昆虫などは,Y 字糸が集まってできたところの上部の網の形を保つ上に,重要な「おもし」の役目を果しているようである. 7. キララグモ及びコガネヒメグモの腹部の体色変化は,色素細胞の変化により,金色の斑紋が拡大したり収縮したりすることによっておこるもので,その変化に要する時間は実に瞬間である. 8. コガネヒメグモをうす暗い所において,急に太陽の直射光線をあてると,斑紋が収縮するのを見た. 9. コガネヒメグモはヒメグモ科の Conopisthinae に属する新属新種で,その原記載は八木沼氏によって,この論文と同時に発表されている.
著者
Tatsumi Suguro Kensuke Yahata
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.1-4, 2012-09-30 (Released:2012-09-30)
参考文献数
8

A new salticid species is described from Japan under the name of Evarcha selenaria. Males of the species are easily distinguishable from those of other Evarcha species by their genital morphologies. Females are barely distinguishable by interior genital morphologies.
著者
吉倉 真 城田 五郎 近藤 照義
出版者
Arachnological Society of Japan
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.199-208, 1977
被引用文献数
1

1. 産卵後一両日中にウヅキコモリグモの持っている卵嚢を取り除いたら, 3週間ほどで再び産卵した. 初回の産卵数は平均約50個, 次回のそれは約33個であった.<br>2. 卵嚢保持個体における肥大卵母細胞の大きさは, 産卵後約4週間で直径約184μに達したものもあったが, 排卵したものはなかった. 産卵後一両日中に卵嚢を除去したものでは, 産卵後約4週間で肥大卵母細胞は直径約476μに達したものがあり, 直径450μ以上のものは排卵されていた.<br>3. 卵核胞は卵細胞の成長とともに大きくなる. 直径約40μの卵細胞において直径約33μであるが, 排卵までに直径約67μに達する.<br>4. 卵黄核も卵細胞の成長とともにある程度大きくなる. 卵細胞の直径70-90μで, その直径平均約23μであるが, それ以後排卵までその大きさにとどまる.<br>5. 卵黄粒は卵細胞の直径約150μ以上で形成され, 卵細胞の成長とともに大きさを増す. 排卵時, 最大のものの直径約35μ, 産出卵において最大のものの直径約56μであった.<br>6. 卵巣には初回産卵後, なお平均150個ほどの卵緒を有する卵細胞が残されている. 卵嚢が除去されると, それらのうちあるものが急速に成長し成熟する.<br>7. 退化卵細胞は産卵直後には十数個あるも, 次第に吸収され, 3-4週間後にはほとんどなくなる.
著者
Kishida Kyukichi
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.6-8, 1966-12
被引用文献数
1