著者
市原 松平 丹羽 新
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1956, no.38, pp.43-48, 1956-10-31 (Released:2010-08-24)
参考文献数
5

岸壁に作用する地震時土圧の諸性質, 並びに地震時における壁体の運動を明らかにするために, 著者らは人工地震発生装置を築造し, 同時に地震時土圧測定に関する一連の測定器を完成した。以下これらの実験装置の概略について述べる。
著者
小野 一良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1959, no.62, pp.56-65, 1959-05-15 (Released:2010-08-24)
参考文献数
11

D51型機関車が8番片開き分岐器の分岐線を通過するときに機関車の各車軸のかたより, 分岐線または基本レールが受ける横圧力その他について計算ならびに測定を行つた。この結果を用いて機関車の乗り上り脱線に対する安全度ならびに分岐器の構造上の強度を検討し, またこの対策を論じた。
著者
桑原 弥寿雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1962, no.78, pp.16-41, 1962 (Released:2009-12-18)

著者は多年路線選定の業務および研究に従事し, 国鉄在職中, 選定を研究しまたは担当した路線の延長は, わが国の内外を通じて, 20000 km に近く, その後, 多少高速自動車道の路線選定にも関係した。本論文はこの経験にもとづき, 路線選定の主体をなす勾配の選定について, 基礎的理論の抽出ならびに選定技術の体系化を試みたものである。基礎理論として, まず最初に路線の価値を構成する要素と条件をあげ, ついで路線の価値比較に関する在来の諸方法について論じ, その批判にたって新たに線路運転抵抗図なるものを提案し, 選定技術に対する応用を論じた。勾配選定に関する基礎的な考察は路線の勾配を形成する要素の中から, 始終点間の高低差, 勾配の長さ, 強度および配列, 最高点, 最低点の高さなどに着目し, 経過地の地形に対する適合方法を述べたものである。また幹線経路の比較, 全国主要幹線の勾配改良について研究し, 勾配選定の具体的研究例を示した。なお, 以上の路線勾配選定に関する研究は, 理論的には, 道路, 特に高速自動車道の路線選定に応用し得るものである。
著者
成岡 昌夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1949, no.4, pp.1-18, 1949-06-30 (Released:2010-08-24)
参考文献数
9

相對する2邊にて單純支持され, その邊に直角な方向に於て彈性梁にて支えられた矩形板が, 垂直荷重を受ける場合に就て, 撓角撓度公式を導いて, 簡單に解く方法を示したものである。
著者
伊藤 令二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1952, no.14, pp.29-36, 1952
被引用文献数
1

河川の洪水量と流域の累加雨量及び降雨継続時間との関係が図化し得る事に着目し, 太田川 (広島) を例にとり, 広島の総雨量が流域の総雨量を代表し得る推計学的検定のもとに, 広島雨量による太田川の洪水予報の可能を示したものである。
著者
藤井 松太郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1958, no.58, pp.63-75, 1958-09-10 (Released:2010-08-24)
参考文献数
3

地盤沈下による不等沈下のために変状を生じた大阪駅高架橋の構造物および基礎粘土層の精密な調査を行い, 粘土の圧密特性を調べ, 圧密理論の諸係数および計算数値を将来の沈下量実測値と照査して今後の沈下量の予測を行い, 構造物変状の調査研究と相俟つて大阪駅沈下対策の基本的資料を得た。
著者
河野 通之 松本 嘉司
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1965, no.115, pp.13-25, 1965-03-20 (Released:2009-12-18)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1
著者
能町 純雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1959, no.60, pp.20-29, 1959

平板のタワミ関数に対する有限な二重フーリエ変換を, 基本微分方程式についての Green 公式から誘導しその逆変換を求めて, カンテレバー矩形板, すなわち一辺が固定され他の三辺とこの辺によつて作られる二隅点がすべて自由である矩形板の曲げを解いたものである。数値計算例は対称な変形のみについて行なつたが, 板のポアソン比は0.3とした。
著者
小野 一良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1957, no.47, pp.52-59, 1957-08-31 (Released:2010-08-24)
参考文献数
14

This paper deals with estimations and experiments on the lateral forces imposed on the turnout curve by 2-10-4 type locomotive. These estimations and experiments show that(a) the pony truck (when the locomotive is running forwards) or the bogie truck (when running backwards) takes the extreme position of its side play, (b) the flange of the leading wheel is in contact with the outer rail of the turnout curve and the great lateral force acts on the rail head, (c) when running forwards, the wheel load of the pony truck on the inner rail is reduced by the lateral force, and the wheel is in risk of derailment when it runs against guard rail of the turnout, (d) when running backwards, the leading wheel of the bogie truck is in risk of derailment by rolling over the outer rail of the turnout curve, (e) the flange of the driving wheel near the centre of friction is in contact with the inner rail and the great lateral force is imposed on the rail.
著者
田中 五郎 西脇 威夫 島田 静雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1958, no.59, pp.d1-d16, 1958-12-25 (Released:2010-08-24)
参考文献数
3

吊橋用に製造されたスパイラル・ロープの引張り試験を行い, 伸び, トルクおよび両端を回転自由にした場合のより戻り角度を測定して, それの弾性的性質を実験的に調べた。更にスパイラル・ロープの弾性的変形に対して理論式を導き, 実験値と計算値を比較検討し, プリテンション加工の一指針を与えた。
著者
田原 保二 国広 哲男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1955, no.29, pp.66-73, 1955

本文は部材の変形にともなうPC鋼線の付加的な影響を考慮に入れた場合のプレストレストコンクリート門構ラーメンの計算を示したものであり, さらにこれらの計算値を本邦最初のプレストレストコンクリートラーメン橋である御祓橋における測定値と比較し, この計算法の妥当性を指摘したものである。
著者
田原 保二 猪股 俊司 南 俊次 宇野田 修
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1959, no.60, pp.b1-b44, 1959

わが国のプレストレスト コンクリート橋梁は1954年以降急速に発展し, 1955年に至り支間40mの上松川橋の出現を見るに至つたが, 更に1956年末に至り大阪府金剛大橋においてわが国最初のプレストレスト コンクリート箱桁の施工に成功した。本論文は大阪府土木部によつて企画し実施されたこの箱桁の設計, 施工並びにこれに伴つて行われた一連の試験および実験に関するものである。本橋は径間30.40m, 桁高1.10mでその比は1:27.6であり, 径間に比し桁高を特に小さく制限される場合の一解法として特に価値あるものと考えられる。
著者
多谷 虎男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1961, no.76, pp.31-40, 1961-09-25 (Released:2009-12-18)
参考文献数
1

従来, 緩和曲線の形状についての理論では, 車両運動をその重心運動で置き換え, かつこの質点が軌道中心線上を軌道面に密着しつつ走行することを暗に仮定していた。しかし実際には車両重心は平面的にはボギー中心を結んだ弦の中点の画く軌道上を運動し, かつ立面的にはカントの存在のために, さらに軌道中心線よりもかなり曲線内側に偏った曲線上を走行する。従って軌道中心線と車両重心の運動軌跡とは異なるものとして取扱うべきであり, 緩和曲線の形状の探究は車両重心の運動が円滑となるような軌道中心線の形状を求めることでなければならぬ。しかしながら他方, 一般に曲線半径Rはきわめて大きく, 仮に車両重心がわれわれの想定した軌道中心線より10~20cm程度偏った曲線上を走行しても, その曲率半径と元の曲率半径Rとの相違は, Rに比してきわめて小さいように考えられ, 従ってこのために生ずる遠心力の変動はほとんど問題とするに足りないのではないかという疑問が生じる。しかし十分に考察検討すれば決してそうではない。本稿では上述のような主旨にもとついて, まず重心軌跡緩和曲線 (重心の運動軌跡を円滑ならしめる軌道中心の緩和曲線) の一般式を誘導し, これをカントが直線てい減の場合, 半波長正弦曲線てい減の場合, 一波長正弦曲線てい減の場合, などに適用してこれらの諸種の場合に対応する重心軌跡緩和曲線形を求め, さらに変化平均速度の場合におけるカント直線てい減方式および円滑てい減方式の重心軌跡緩和曲線形を求めた。次にさらに進んでカント連続てい減の場合の重心軌跡緩和曲線を, 直線てい減, 円滑てい減の両方式についてかつ定速度および変速度の両方の場合について, 上述の単一重心軌跡緩和曲線の拡張組合わせとしてとして誘導した。なおまたこれらの緩和曲線に対するカントのつけ方として従来のわが国の慣行に対して合理的改革案を提案した。
著者
小野 一良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1956, no.33, pp.23-30, 1956 (Released:2010-11-29)
参考文献数
7

種々の構造物に関してその基準振動の形を求める方法は従来多く発表されているが, この振動振幅は外力の性質ならびに初期条件によつて異り, かつその計算が煩雑なるためあまり求められていない。本文においては Lagrange の運動方程式をいくらか変形して一つの公式を導いたが, この公式を使えば構造物が衝撃を受けたときに, この構造物に発生する各種の運動についてその運動速度または振動振幅を容易に決定でぎる。この公式に重畳の原理を適用することによつて種種の型式の外力が作用する場合にも拡張することができる。
著者
小野 一良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1958, no.55, pp.20-28, 1958-05-10 (Released:2010-08-24)
参考文献数
3
被引用文献数
1

大都市付近の国鉄電車運転区間に発生した波状磨耗レールについて, その形状ならびに走行車両によつて軌道に生ずる衝撃および振動を測定した。これより波状磨耗の形状と車両のばね下重量の振動との関連を求め, かつ車両の型式ならびに列車速度が振動振幅ならびに衝撃の大きさに及ぼす影響を調査した。