著者
佐々木 久長
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.32-39, 1994-03-31

本研究の目的は,家族における接触の程度が子どもの性格形成に影響を与えるという仮説を実証することと,実際にどのような関係があるのかということについて明らかにすることにあった。この目的のために,三世代同居家族の245名の小学生を対象に,1)性格特性について,2)家族への親和度について,そして3)13場面における接触の実際について,という項目について調査した。その結果,よく接触している群とそうでない群との間には,性格特性や家族への親和の程度において差が見られたことから,接触の程度が子どもの性格形成に影響を与えることが実証された。
著者
三森 一司
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-6, 2002-03-31

入手しやすい原料を用いて手軽に短時間にチョコレートを製造する目的で,微粒化方法や精練時間の短縮化,レシチンの添加量,使用原料等を検討した結果,以下の点が明らかになった。(1)1回の処理量とカカオバターの磨砕状態から摩砕器具としては乳鉢が適していた。(2)製品の滑らかさに大きく影響するのはレシチンの添加量や精練方法よりも原料の粒径にあると考えられた。(3)磨砕時間10分では十分に磨砕されず,原料の粒径は350μであった。磨砕時間240分では市販のチョコレートに匹敵する滑らかさとなった。(4)チョコレートミックス100gに対しレシチンを1.2g添加した場合が,ミックスの融解も速やかで,味に及ぼす影響も少なかった。(5)60分以上精練してもチョコレートの特性に大差が無く,240分精練すると異味・異臭が生じることから精練時間の短縮は可能と思われた。(6)全脂粉乳の代わりに脱脂粉乳を用いてもチョコレートの性状に差が無く代替が可能であった。(7)原料から砂糖を除いても滑らかさは良くならず,艶,硬度は悪くなり,その他の特性も何等変化が認められなかった。
著者
三森 一司
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.69-74, 2003-03-31

しょっつるを用いた調理・加工法を検討した結果、次の点が明らかになった。(1)しょっつるの使用濃度は10倍希釈が適当で、濃くても薄くても評価が低かった。(2)しょっつるに七味唐辛子や食酢を添加することで味の評価が高まる傾向にあった。(3)長ネギ、とろろこんぶ、茹で卵にしょっつるを使用した場合、40%以上の学生が3以上の評価をした。(4)しょっつるを使用した煎餅の味と香の評価にはばらつきがあり、更に検討する必要を感じた。
著者
三森 一司 細田 智子
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.41-47, 2006-03-31

松皮および松皮餅に含まれるポリフェノール物質について検討した結果、次の点が明らかとなった。(1)生の松皮には、100g当たり14.8×10^3mgのポリフェノールが含まれていた。(2)松皮を加熱処理すると、1時間後に約60%のポリフェノールが損失し、9時間後には殆ど残存していなかった。(3)加熱処理により、松皮のポリフェノールは水溶液中に溶出し、加熱時間が長くなるにつれ増加した。(4)松皮のポリフェノール損失量よりも抽出液中のポリフェノール量が少なかったことから、ポリフェノールが酸化や分解により他の物質に変化していることが推察された。(5)二次元のペーパークロマトグラフィーにより、松皮に含まれるポリフェノールの殆どは、不動性会合型タンニンであることが推測された。
著者
近藤 清兄
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.18-40, 2003-03-31

In spite of the Linguistic Atlas of Japan (LAJ), on whose map #77 DODEN SURU is rather unique than just dominant or outnumbered a verb in Akita Prefecture for 'to be surprised', Akita does have two different ways to express surprise: DODEN SURU (to be startled/nonplussed) and TAMAGERU (to be astonished/amazed). This is the result of a questionnaire about DODEN SURU/TAMAGERU in the Akita dialect, to which the author received 105 replies (including the author himself as an informant of the dialect), July-August 2002. This is only an interim report and is hardly a comprehensive work on the issue. Analysing and discussing the result of the questionnaire in more detail shall be on the sequel to this article.

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著者
レーダ イモラタ
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.6, 1978-06-01
著者
近藤 清兄
出版者
聖霊女子短期大学
雑誌
聖霊女子短期大学紀要 (ISSN:0286844X)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.18-40, 2006-03-31

In this article the author describes the Exceptional Prosody in the Verbs of the Oga Subdialect of Akita, northeastern Japan. The prototypical complex verb with -Q/N- has the -Q/N ○'-(': nucleus) structure (B), while the normal verb with a nucleus has the ○...○'Cu prosodeme(A). (A) tao'su 'to take down' naxgu'ru 'to strike (with a fist)' (B) but-ta'osu 'to knock out'; but-<√bud- 'to beat' bun-na'xguru 'to punch out'; bun-<√bud- Every -Q/N ○'- complex verb has a nucleus, even if its latter element is originally nuke-free (C). (C) toxbasu 'to fly (something)' -but-to'xbasu 'to blow (someone) into outer space' korosu 'to kill' -buk-ko'rosu 'to kill (brutally)' The author also tries here to present a comparative complex verb list of the Oga dialect and the Kesen dialect (Iwate), quoting Dr. YAMAURA Harutsugu's introspective/descriptive data.