著者
大石 不二夫
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.3-15, 1998-01-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
43
被引用文献数
3
著者
伊藤 政幸 池島 義昭 白石 忠男 佐藤 隆一 田中 勲 市橋 芳徳
出版者
MATERIALS LIFE SOCIETY, JAPAN
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.37-43, 1992-01-25 (Released:2011-04-19)
参考文献数
8
被引用文献数
1

研究用原子炉圧力容器とその本体の上から下へ貫通している実験用の配管との間に3個のシリコーンゴム製のOリングが装着されて13年間使用された.この間にOリングに加えられた諸因子を計算によって求めた結果, 放射線は最も高い位置で3.46kGy, 熱は原子炉運転時には50℃であり, 摺動は比較的少ないことが明らかになった, 同じ使用状態での余寿命を推定するために, 70℃で50kGy/hの線量率で同じ材質のOリングを線量を変えて時間加速照射を行い, 試料の機械的性質の変化を実機試料と比較した.その結果, 実機試料と同程度の劣化を時間加速試験試料に与えるためには前者より一桁以上高い線量が必要なことが判明した.得られた物性値を総合的に検討し, 破断伸びが50%に低下するまで使用可能と判断し, 同じ使用環境での余寿命を26年と推定した.
著者
宮本 徹
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.130-137, 2000-07-31 (Released:2011-04-19)
参考文献数
5
著者
冨田 耕右
出版者
MATERIALS LIFE SOCIETY, JAPAN
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.187-191, 1991-10-25 (Released:2011-04-19)
参考文献数
27

従来, 合成高分子は微生物分解を受けないとされていたが, ある種の合成高分子は微生物分解を受けることがわかってきている.たとえば, オリゴマーのポリエチレンは微生物分解を受けやすいし, ポリビニルアルコールや脂肪族ポリエステルは高分子量のものでも微生物分解を受ける.ポリエチレングリコールも条件によっては微生物分解を受ける.これらの例に基づき, 合成高分子の化学構造と微生物分解性との関係について述べ, 環境問題からみた将来性について考察する.
著者
似内 昭夫
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.75-78, 2000-04-30 (Released:2011-04-19)
参考文献数
11
著者
小笠原 仁
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.112-117, 1995-07-25 (Released:2011-04-19)
参考文献数
5
著者
大澤 敏 西川 武志 小川 俊夫
出版者
MATERIALS LIFE SOCIETY, JAPAN
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.118-123, 1999-07-30
被引用文献数
1

生分解性プラスチックの分解速度はその構造とそれが置かれた微生物環境によって決まるが, 後者を制御することは微生物の多様性から困難であるとされている. しかしながら, プラスチックを含む有機廃棄物処理の観点から見ると使用後は速やかに分解する微生物環境を人為的に管理する必要性がある. そこで本研究では, 従来から有機農法において用いられている, 安定な循環サイクルを有する有用微生物 (EM) 群を生分解性プラスチック (L-ポリ乳酸) の置かれた有機廃棄物中に添加してその分解促進効果について調べた. その結果, 36℃でEM菌群をコンポスト中に添加した場合にL-ポリ乳酸の分解が約40%促進されることがわかった. また, コンポスト中での分解は非晶相から進行するが50℃でEM菌群を添加した場合には, 結晶相でも速やかな分解が起こることが明らかになった.
著者
大澤 敏 西川 武志 小川 俊夫
出版者
MATERIALS LIFE SOCIETY, JAPAN
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.118-123, 1999-07-30 (Released:2011-04-19)
参考文献数
17

生分解性プラスチックの分解速度はその構造とそれが置かれた微生物環境によって決まるが, 後者を制御することは微生物の多様性から困難であるとされている. しかしながら, プラスチックを含む有機廃棄物処理の観点から見ると使用後は速やかに分解する微生物環境を人為的に管理する必要性がある. そこで本研究では, 従来から有機農法において用いられている, 安定な循環サイクルを有する有用微生物 (EM) 群を生分解性プラスチック (L-ポリ乳酸) の置かれた有機廃棄物中に添加してその分解促進効果について調べた. その結果, 36℃でEM菌群をコンポスト中に添加した場合にL-ポリ乳酸の分解が約40%促進されることがわかった. また, コンポスト中での分解は非晶相から進行するが50℃でEM菌群を添加した場合には, 結晶相でも速やかな分解が起こることが明らかになった.
著者
内堀 毅
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.78-85, 1992-04-30 (Released:2011-04-19)
参考文献数
9

工業用防腐防黴剤とは, 各種工業材料および工業製品の微生物による汚染, 変質, 劣化, 腐食などを防止するために用いられる薬剤と定義することができ, これにはプラスチック用, 金属加工油用, 繊維加工用, 塗料・接着剤用, 紙・パルプ用, 用水・廃水用, 皮革用, 食品工業用, 木材・建材用および光学機器用などがあり, きわめて多岐にわたっている.しかもその使用分野により防除の対象となる微生物が異なるため薬剤の種類は非常に多い.したがってこれらすべての分野にわたって, どんな薬剤がどのような使われ方をしているかなどの詳細については紙面の都合により解説はできないが, 私なりに以下にまとめた.