著者
田村 慶子
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3・4合併号, pp.127-162, 2020-03

シンガポール史跡巡りツアーの名物ガイドである顔夕子さんのライフヒストリーを、シンガポール・日本関係の変遷と重ねながら綴ったエッセイ。
著者
中井 遼
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3・4合併号, pp.57-94, 2022-03

政治的空間における「左右」の意味内容は時代・地域の政治的文脈の影響を受ける一方,人間心理とも無関係ではない事が論じられてきた。本稿は文化的制約の少ないとされる価値理論であるシュワルツ価値体系を用い,広く先進諸国を対象に,左右イデオロギー自己位置と諸価値間の相関関係を探索的に分析した。発見は主に二点である。1)平等と伝統に価値を置く態度が相対的に多くの国で左右の位置づけと相関している。2)当該両相関が見られるのは西欧・北米に多く,一部の国では伝統等の保守性(と対極にある変化への開放性)のみが左右イデオロギー自己位置と相関しており,ポスト体制変動国ではそれらの相関がない,あるいは左右の意味が逆転している例もある。
著者
水野 陽一
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.63-97, 2020-03

刑事手続における個人情報保護の必要性について、情報それ自体の価値、情報の取得の拒否についてはもちろん、当該情報を処理、解析して得られる結果の内容についても考慮した判断が行われる必要がある。更に、処理、解析結果を保存、事後的に運用することは、情報の取得それ自体、当該取得情報に対する処理、解析とは別種の侵害を対象者に与えることになることを意識した法的枠組みが設けられる必要がある。
著者
大澤 津
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3・4合併号, pp.1-26, 2020-03

本稿は、アラン・トマスの財産所有デモクラシーの構想における職場民主主義の位置づけを検討する。トマスは、市場の効率性を理由に企業規制を忌避するから、政府の介入で職場民主主義を導入することに否定的である。これに対し本稿は、職場民主主義は人々の政治的主体性の確立に重要との観点から、組織のあり方をより民主主義的なものにするため企業を規制すべきだとし、その根拠に政策レベルでの卓越主義を導入することを論じる。
著者
小林 道彦
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.364-343, 2007-03
著者
上條 諒貴
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1・2合併号, pp.1-38, 2020-12

本稿では、議院内閣制において政府の政策が失敗したことから生じるコストの違いが、有権者に対する政府(首相)のアカウンタビリティにどのように影響するかを、政治家と有権者の間に首相の能力に関する情報の非対称性が存在しないと仮定する対称情報の数理モデルを用いて検討する。
著者
上條 諒貴
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1・2合併号, pp.105-135, 2022-10

本稿は、特定の確率分布が満たす性質である、いわゆる「単調尤度比性」について、その基礎的な事項を紹介することを目的とする。身近な具体例を用いながら、そのモチベーションや技術的事項を解説したのち、政治学の数理分析における応用例も併せて紹介する。
著者
中井 遼
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1・2合併号, pp.137-153, 2022-10

This work investigates the development of Baltic studies in Japan and its changes and evolutions, focusing on quantitative data from bibliographic databases, including some anecdotal episodes.
著者
上條 諒貴
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1・2合併号, pp.1-44, 2021-10

本稿では、議院内閣制において政府の政策が失敗したことから生じるコストの違いが、有権者に対する政府(首相)のアカウンタビリティにどのように影響するかを、政治家のみが首相の能力の高低を知っており、有権者はわからないという非対称情報を仮定した数理モデルを用いて検討する。
著者
水野 陽一
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 = Journal of law and political science (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.75-97, 2019-12

AIは、社会を大きく変革させるが、その危険性が看過されてはならない。AIによる自動化された判断の可否について、大量の情報取得、取得情報の処理、運用、判断結果の保存等、様々な段階における検討が必要。
著者
大澤 津
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.1-26, 2020-03

本稿は、アラン・トマスの財産所有デモクラシーの構想における職場民主主義の位置づけを検討する。トマスは、市場の効率性を理由に企業規制を忌避するから、政府の介入で職場民主主義を導入することに否定的である。これに対し本稿は、職場民主主義は人々の政治的主体性の確立に重要との観点から、組織のあり方をより民主主義的なものにするため企業を規制すべきだとし、その根拠に政策レベルでの卓越主義を導入することを論じる。
著者
小林 道彦
出版者
北九州市立大学法学会
雑誌
北九州市立大学法政論集 (ISSN:13472631)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.278-171, 2008-10