著者
佃 和民 星野 正生
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.9-12, 1980

1.裏作イタリアンライグラスへの効率的な施肥法を検討する基礎資料を得るため, 生育の早期に施用する追肥の効果, 施用時期の影響を検討した。2.秋無追肥条件では土壌中の可給態Nは播種後1ケ月余でほぼなくなり, その時までに植物体地上部が吸収したNは基肥の約4割であった。3.早期追肥における秋の収穫物の乾物重, N吸収量は一般に追肥の遅い区で高かったが, 乾物重は秋刈前20日の区でかえって低下した。4.早期追肥における秋刈時の土壌中の可給態Nは一般に追肥の遅い区で高く, 秋刈前20日の区では極めて高かった。5.根雪前の株のN含有率ならびに雪害面積率は早期追肥においては一般に追肥の遅い区で高く, 秋刈後追肥区は更に高くなり, また, 雪害は根雪前追肥区が最も高くなった。
著者
森 宏一
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報
巻号頁・発行日
vol.10, pp.10-12, 1976

1.供試外国稲の出穂期間の変異は13日から20日間も要する品種まであった。2.出穂期を中心に50%の個体が出穂する日数はほとんど3日以内であった。3.比較的短かい品種ほど出穂期間は短かかった。4.出穂期間の長さが品種内の各個体の遺伝構成差によるのか, 環境変異によるのかは判明しなかった。
著者
桑原 達雄 斉藤 稔 牛山 智彦 田中 幹男 酒井 忠久 戸田 正行
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.57-59, 1988

シラネコムギは1986年長野県農事試験場において育成された冬小麦の新品種で, 北陸49号×東海80号の後代より集団育種法によって選抜された。小麦農林131号として農林水産省登録となり, 1986年に栃木県で, 1987年に長野県でそれぞれ奨励品種に採用された。シラネコムギは, 耐寒性, 耐倒伏性, 多収性および製麺適性等に秀れている。