著者
仲地 清 Nakachi Kiyoshi 名桜大学国際文化学科
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.1, pp.9-17, 1995-08-31

沖縄は1992年5月15日で、復帰20周年を迎えた。復帰前、沖縄県民は日本国憲法の完全適用、サンフランシスコ平和条約第三条の撤廃、日米安保条約の廃止、基地の全面撤去をスローガンに闘ってきた。しかしながら、1971年の沖縄返還協定は、日米安保条約の適用を沖縄にも広げることで、米軍基地がそのまま残ったままの復帰になった。軍用地問題を分析するフレームワークとして、(1)一体推進派、(2)普遍主張派、(3)現状維持派を設定して、その中に、軍用地問題に関連する諸団体を当てはめた。そして、それぞれの団体の歴史、意見、さらに沖縄県土地収容委員会の採決内容、那覇市軍用地違憲訴訟の判決内容の分析の結果、復帰後の政治運動の特徴は次の三つにまとめられる。(1)一体化推進の力が増してきた。(2)普遍主張派は規模こそ小さいが、復帰前の沖縄県民の主張を引き継いでいる。普遍主張派が存在し続けること沖縄政治の特徴である。(3)三つの派、一体化推進派、普遍主張派、現状維持派の存在は政治のあらゆる事象で見られる。三つの派は対立、協力し合いながら共存するだろう。This paper analyzes the characteristics of the political movement in Okinawa after the Reversion by examining military land issues. During the Reversion era, the Okinawan people campaigned to completely apply the Japanese constitution to Okinawa, to cancel Article 3 of the San Francisco Peace Treaty and eventually to remove the U.S. military bases from Okinawa. However, although Okinawa did return under Japanese constitution, the U.S. military bases remained due to Japan-U.S. Mutual Defense Treaty. Okinawan people discovered a gap between Pre-Reversion deemed and Post-Reversion reality. Under such political circumstances, there are three political groups exsisted: (1) Those seeking to cooperate with and promoto the Japanese government; (2) A group representing the collective ideas of the reversion movement and (3) Those seeking to keep the status quo.
著者
小柳 弘恵 金城 やす子 八田 早恵子 島袋 尚美 長嶺 絵里子 鯉淵 乙登女 鶴巻 陽子 大浦 早智 松田 めぐみ
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 = The Meio University bulletin (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.23, pp.131-138, 2018

少子化や核家族化に伴い、妊娠から出産、育児に不安を抱える母親は多く、適切なサポート体制の整備が求められている。私たちは保健師・助産師・看護師の資格を持った教員が、母子の健康に関わってきた経験を活かし、昨年度から、屋部に開設されている子育て支援センター『子育て広場・ヤッホーハウス』で育児相談のボランティア活動を行ってきた。1年間で受けた相談数はのべ86件だった。最も多かった相談内容は【子どもの身体症状】で、次に【子どもの皮膚症状・スキンケア】について、【卒乳・断乳】という結果だった。皮膚症状や卒乳に関しては時期や季節によって多くなる傾向があった。また,母親自身や上の子に関する相談内容もあり、病院を受診して医師に相談するほどではないことを、ちょっと相談する母親が多いことが推察された。"ちょっとしたこと"がすぐに解決することに、この活動の意義があるといえる。この活動が新しいエビデンスを基に変化する育児情報を母親たちに伝えていく機会になるとよいと考える。また、出産後~育児中の女性は、母親自身より子どもについての気になる事が優先される傾向にあるため、「ここにくれば自分のことも聞くことが出来る」と、母親自身の健康への関心やセルフケア行動に繋がっていくことが期待される。
著者
Tokeshi Masanori 渡慶次 正則 名桜大学国際学群
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.18, pp.227-244, 2013-03

This study aims to clarify the following things in the M University freshmen English program. The four research questions seek to answer; 1) English proficiency expected by students, 2) actual English proficiency, 3) goals and expectations for English learning, 4) benefits of proficiency-based class. The study showed the following results. First, M University freshmen wished to attain a level of abilities between TOEIC 500 and 600 points (which corresponds the level between STEP Grade 2 and Grade Pre-1). Second, there was a discrepancy between English proficiency expected by the freshmen and their actual English proficiency. Third, the freshmen tended to choose 'to get English qualifications' and 'to get a job' as goals of English learning and tended to choose 'English conversation' and 'knowledge of grammar, pronunciation and vocabulary' as expectation for class. Last, about 70% of freshmen supported proficiency-based class system. 'Easy and fun to learn English' was most frequently chosen as its benefits.本研究はM大学の1年次学生の英語プログラムについて次の点を明らかにする事を目的とする。 1)求める英語能力、 2)実際の英語能力、 3)英語学習の目標と期待、 4)習熟度別クラスの利点の4点である。調査結果は以下である。第1に、 M大学1年次はTOEIC500点から600点の範囲(英検2級から準1級の範囲)を目標する傾向にある。第2に学生が求める英語能力と実際の英語能力に乖離があった。第3に英語学習の目標として「英語資格を取得する」 「就職するため」を選択する傾向があった。求める英語能力としては、「英会話」と「文法、発音、語彙」を選択する傾向が強かった。最後に、約70%の学生が習熟度別クラスを支持し、特に「英語が理解しやすい、楽しい」を利点として選択する学生が多かった。
著者
上地 宏 Uechi Hiroshi 名桜大学
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.2, pp.7-12, 1996-07-01

販売競争などの競合する二つの経営体に対し、変数係数の連立微分方程式により経営戦略の時間的な強度変化をモデル化して、ランチェスターの二乗法則を議論し、二乗法則が修正された形式で成立することを示した。変数係数の連立微分方程式に対する厳密解の表現のなかに、経常戦略の時間的強度変化を表現する関数が一般的な形で入っており、それらの関数の操作により二つの経営体の競合状態が詳細に表されている。人員補給や販売教育、経営計画や分業などの販売員の増減などによる経営戦略は、相手側経営体との相互作用を考慮して最適な操作をする時において、販売力の増加を助ける要因となりえることが示されており、コンピュータ・シミュレーションなどによる解析をとおして、最適過程制御など、オペレーションズ・リサーチへの応用に役立てることができるものと思われる。 Modelizing two competing managerial enterprises by a system of variable coefficient differential equations, and taking time-varying strategic management into consideration, Lanchester's law is rediscussed and modified in this paper. The general solution of the diffrential equation includes functions to control strategic management, and considering interaction with the opponent managerial strategy by manipulating the functions, the optimal control of strategic management can be performed in terms of a personel supply and reduction, for example, a division of work, a business-planning, and so forth. The expression of the rigorous solution of two interacting managerial enterprises will be useful for the analysis of the computer simulations in operations research and optimal control of management.