著者
長谷川 昌士 河井 秀夫 西脇 健司 向井 公一 北山 淳 三谷 保弘 高見 栄喜 Masashi Hasegawa Hideo Kawai Kenji Nishiwaki Kouiti Mukai Atsushi Kitayama Yasuhiro Mitani Hidenobu Takami
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University
巻号頁・発行日
vol.6, pp.13-18, 2010

高校吹奏楽部所属の1~3年生160名に、楽器の練習が影響していると考えられる身体症状についてアンケート調査を実施した. 結果は、チューバ奏者の多くが腰痛を訴えていた. サックス奏者やチューバ奏者には顎関節の痛みが発生していた. サックス奏者やチューバ奏者ならびにパーカッション奏者では利き手側の手関節や手指関節に関節痛が集中していた. また、整形外科的症状以外にも、頭痛、めまい、過呼吸、耳なり、倦怠感などの内科的症状が多くの学生に発生していた. これらの症状が改善できないまま学生は練習を継続していることもわかり、予防や対処法を検討していく必要があると考える.
著者
川上 永子 堀 芽実 濱元 一美 杉原 勝美 Eiko Kawakami Megumi Hori Kazumi Hamamoto Katsumi Sugihara
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University
巻号頁・発行日
vol.6, pp.37-41, 2010

著者は先行研究にて、歯磨きの専門家でない作業療法士が歯磨き訓練を実施する際の具体的な訓練方法を提案した. その方法は1.歯磨き訓練マニュアルによる個別指導、2.手鏡を用いた視覚的フィードバックによる個別指導の2点であった. 今回、もともと左利きで69歳時に左片麻痺、71歳時に右片麻痺を呈した症例を対象に歯磨き訓練を実施した. 症例は69歳時の左片麻痺発症時に右手への利き手交換にてADLは自立していたが、71歳時の発症にて右片麻痺の方が重度であったために、再度機能低下した左手でのADL獲得をもとめられている. 歯磨き訓練内容については前回の報告とほぼ同様の方法を用いた. ただし、実施期間は3ヶ月としOTRが直接指導するのは週5回とした. 判定は歯科衛生士によるO'Learyのプラークコントロールレコードにより口腔内の磨き残しを算出した. その結果、口腔内の磨き残しが顕著に減少し、口腔機能も改善したので考察を含め報告する.
著者
松山 辰男
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-12, 2011

グルカゴンは膵ランゲルハンス島のα細胞から分泌される強力な血糖上昇作用ホルモンで、血糖を下げるインスリンと共に血糖値を調節している.消化管にもα細胞が存在し、特にインスリン欠乏状態で血中に分泌され、膵α細胞グルカゴンとともに、糖尿病の高血糖状態の重大な原因になっている.消化管L細胞からは多量のグルカゴン様物質エンテログルカゴンが分泌され、平行して分泌されるグルカゴン様ペプチドGLP-1,GLP-2の分泌を表しているが、エンテログルカゴンそのものにも何らかの活性が存在していると思われる.GLP-1は生体内でインクレチンとして働いており、日本でも昨年から理想的な糖尿病治療薬として使用されるようになった.以前の私どもの研究を中心に、グルカゴンの糖尿病における重要性を紹介したい.
著者
松木 明好 平岩 敏志
出版者
四條畷学園大学
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University (ISSN:18806856)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.47-53, 2011

入院中の脳卒中(テント上脳梗塞・脳出血)患者14例を対象に、移乗動作のみと、移乗動作に思考課題(数字の逆唱課題)を負荷した時との移乗動作を、脳卒中発症後に転倒歴のある7例とない7例で比較した. 移乗動作のperformanceは12項目で評価し、点数化した. 移乗動作のみの時には、転倒歴の有無と移乗動作のperformanceには関係はなかったが、数字逆唱課題負荷時には転倒歴のある群の移乗動作のperformanceは、負荷しない時より有意に不良であり、特にブレーキ・フットレスト管理での評価点数が低かった. この結果は、二重課題下での運動課題のperformanceが低下する脳卒中患者は、低下しない者より転倒リスクが高いことを示唆する. 以上より、移乗動作に思考課題を負荷すると移乗動作自立度判定の精度が向上することが示唆された.Performance of transfer of bed to wheel chair and wheel chair to bed was compared between under single task and dual task which were transfer and repeat the number in reverse sequence in hospitalized 14 stroke patients. The patients were separated to two groups that involved 7 patients had fall history(FALL) and other patients had not it(NON-FALL). The transfer performance was evaluated with 12 items. The performance was not significant difference between FALL and NON-FALL in single-task that was transfer. But the performance of transfer in FALL was significantly lower than that in NON-FALL in dual-task. The point of dual-task was significantly lower than that of single-task in management of brakes and the foot rest. These findings indicate that the performance of transfer is decreased by second cognitive task in stroke patient. The dual-task setting may be effective of assessment of performance of transfer in stroke patients.
著者
長谷川 昌士 河井 秀夫 西脇 健司 向井 公一 北山 淳 三谷 保弘 高見 栄喜 Masashi Hasegawa Hideo Kawai Kenji Nishiwaki Kouiti Mukai Atsushi Kitayama Yasuhiro Mitani Hidenobu Takami
出版者
四條畷学園大学
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University (ISSN:18806856)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.13-18, 2010

高校吹奏楽部所属の1~3年生160名に、楽器の練習が影響していると考えられる身体症状についてアンケート調査を実施した. 結果は、チューバ奏者の多くが腰痛を訴えていた. サックス奏者やチューバ奏者には顎関節の痛みが発生していた. サックス奏者やチューバ奏者ならびにパーカッション奏者では利き手側の手関節や手指関節に関節痛が集中していた. また、整形外科的症状以外にも、頭痛、めまい、過呼吸、耳なり、倦怠感などの内科的症状が多くの学生に発生していた. これらの症状が改善できないまま学生は練習を継続していることもわかり、予防や対処法を検討していく必要があると考える.I carried out questionary survey about the physical symptom that it was thought that the exercise of the musical instrument influenced 160 1-3 year students of the high school brass band club position. Most of tubists appealed to the result for low back pain. To a saxophone player and a tubist, the pain of the temporomandibular joint occurred. In a saxophone player and a tubist and the percussion players, arthralgia concentrated on a wrist and finger joint of the handedness side. In addition, as well as an orthopedic symptom, medical symptoms such as a headache, dizziness, hyperpnoea, ringing in the ears, the lassitude occurred to many students. The student practices being able to improve these symptoms and thinks that it is necessary to examine the prevention and actions to be taken.
著者
新子 広美
出版者
四條畷学園大学
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University (ISSN:18806856)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.13-23, 2011

現代社会においてパソコンの普及は目覚ましく、高等教育機関としての大学の情報教育も高度化している. 本学においてもパソコンは学習ツールとして不可欠なものであり、大きく転換しつつあるニーズに対応するため、2011年9月にPC自習室の更改を行った. 本稿は更改前後の利用状況を学生にアンケート調査を実施した結果の報告である. 更改により全体の70%以上が以前よりも快適になったと回答し、利用頻度、利用時間数全てに増加傾向が見られた. また、男子学生に比べ女子学生の方が比較的長時間利用し、上級生になるほど落ち着いた静かな環境を必要とするなど、学年別や性別での特徴がみられた.Today, personal computers(PCs) are remarkably spread and the standard of IT education at universities, as the institute of higher education, has also been advanced. Accordingly, PCs are also important learning tools at our school, and to meet the drastically changing demands, we have renewed the PC labs on September 2011. In this article, we present the results of surveys conducted before and after the renewal of the PC labs. More than 70% of the students reported the labs could be used more comfortably after the renewal, and it is identified that the frequency and the length of the use have been increased. We also have found that differences based on the grade and gender of the students, such as female students use the lab longer than male students, or, senior students prefer more quiet learning environment.