著者
中西 孝平
出版者
鹿児島国際大学附置地域総合研究所
雑誌
地域総合研究 (ISSN:09142355)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.61-69, 2017-09-30
著者
佐々木 陽子
出版者
地域総合研究所
雑誌
地域総合研究 (ISSN:09142355)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.39-53, 2013-02-28

This paper uses a case study of Makurazaki City and clues obtained from local surveys ofpublic cemeteries conducted in the surrounding area to consider the meanings contained in the"public" of public cemeteries and the kinds of mentalities inherent in hakamairi (visiting the family grave). Having alluded to the relationship among kagezen (a tray of food for temporarily absent people), osonae (an offering to the dead—people who will never return), and hakamairi, all ofwhich are customs that conceal gender, this paper further examines how, in its capacity as anaction that is highly visible among others in the public sphere, hakamairi relates to changes inthe significance of the "public" in public cemeteries, as well as the kinds of mentalities peoplehave when praying for the dead. Furthermore, it presents the possibility that hakamairi helps todevelop among people a shared mentality of public cemeteries being shared resting places forboth the deceased with whom one was close with during their lifetime and those with whom onewas not, and as places where one also prays for a diverse range of people.
著者
中山 文子
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.63-72, 2016-07

本研究の目的は乳幼児育児中の母親の置かれている現状を明らかにし、求められている支援を探ることである。対象者は塩尻市乳幼児健診(4ヶ月、10ヶ月、1歳半)を受診した母親合計99名であった。育児に関する生活実態と現在の気分(POMS)についてアンケート調査を行った結果、「趣味を楽しめている人」と「仲間がいる人」は気持ちが安定している傾向があった。また「子どもの特徴に不安を感じている」場合に「疲れ」や「混乱」が高いことが明らかとなった。求めている支援については約半数の人が「専門家との相談」や「家事育児のサポート」を希望しているが利用に結びついていない実態、また半数以上の人が気軽に話ができる仲間がほしいと思っていることが明らかとなった。
著者
眞次 宏典
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.97-103, 2016-07

平成28年(2016年)1月よりマイナンバーの利用と交付が始まった。本報告書は、国民の間で関心の高いマイナンバー制度について、平成28年3月11日に松本市松原公民館で行った住民研修「マイナンバーの問題点」での講演をまとめたものである。ここではマイナンバー制度の導入の背景、制度の概略を説明した上で、プライバシーや個人情報保護、さらにはマイナンバーカードに関連する犯罪の可能性等を解説した。そして、それがプライバシーの概念を変容させる効果をもたらすことを指摘した。
著者
住吉 廣行
出版者
松本大学
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
vol.7, pp.171-188, 2007-06

大学では、似たような社会・文化の環境に育った同世代の人間が、共通の学びを介して、少し規模は小さいが社会生活を営んでいる。そこでは学生が中心となって、体育・文化活動等の諸行事が実施される他に、学外団体との共同での取組や、自らの活動を発表する機会もあるなど、多くの学生の意見をまとめながら、学友会活動を具体的に推進していくエネルギーが発揮されている。本学の教職員は、こうした学生の自主的活動の中に、社会性の涵養を図る要素が数多く盛り込まれていると認識しており、側面から支援してきている。本取組では、学生の活動をその本分である学習活動にまで広げようとしている。これまでアンケート調査など間接的に意見を聴取していたFD活動を、学生参画による直接対話で、協働して授業改善を図るという新展開を目指すものである。これまで培ってきた学生との信頼関係に依拠して、前向きな学びの姿勢を引き出す、新たな挑戦と考えている。