著者
猪 貴義 石垣 貞夫
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.8-13, 1961-01-30 (Released:2010-12-09)
参考文献数
8

1949年以降, 東北大学農学部家畜育種学教室で育種して来たマウスの4系統, dd, rr, ss, C57BLの成熟♂を用いて赤血球数, 白血球数, hemoglobin量, 血清蛋白濃度, 白血球の分類について, 平均値と偏差を求め, 統計的にその有意差を検討したところ, 赤血球数, 白血球数, hemoglobin量において有意差のあることを認めた。赤血球数はdd 1055±64万, rr 1090±66万, ss 994±80万, C57BL 1117±78万であり, 白血球数はdd 8, 560±1, 628, rr 8, 013±1, 655, ss 6, 725±1, 696, C57BL 5, 046±2, 242であり, hemoglobin量はdd 15.29±1.01g/d1, rr 16.74±0.68g/dl, ss 15.53±1.20g/dl, C57BL 15.12±1.15g/dlであった。なお, 血清蛋白濃度については系統間の有意差がなく, 白血球の分類については好中球についてrrとC57BLとの間にのみ有意差があり, 他の系統間には差はみられなかった。
著者
曲渕 輝夫 輿水 馨 藤原 公策
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.123-129, 1977-04-25 (Released:2010-08-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1 4

1975年の2月から4月にかけて, 都内某研究所で集団発生したゴールデンハムスターの多数の死亡をともなうwet tailの原因を究明するため, 病因・病理学的検索, 伝達試験を行った。剖検された11匹中10匹に出血性腸炎が, 5匹の肝には, 針頭大の淡黄色または乳白色の壊死病変が認められ, 腸および肝の塗抹標本に, Tyzzer菌と思われる桿菌が多数認められた。発症ハムスターの腸管乳剤を健康ハムスターに経口投与すると, 10~14日で自然例と同様の症状を発現死亡し, 腎および肝の塗抹標本に多数のTyzzer菌が認められた。汚染床敷を入れたケージを54日間室温に放置した後, 健康ハムスターを入れると, 5~19日目までの間にwet tailを発現死亡し, 腸および肝の壊死病変部には, 多数のTyzzer菌が認められた。この事実からwet tailの集団発生に, Tyzzer菌の芽胞が重要な役割を演じていることが示唆された。
著者
武田 満
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.104-106, 1959-07-30 (Released:2010-08-25)
参考文献数
3

ss系マウスの生時に乳子数を4匹 (2: 2) に制限し, 容積の異る4種の飼育箱に飼育して生産能力として, 成長・性成熟及び産子能力を観察した成績は次の如くである。1) 飼育密度の低いほど成長はよい。2) ♀の膣開口日令においては差はなかつたが, 受胎日令では飼育密度が低いほど長い傾向があつた。♂の精巣下降日令では差は見られなかつた。3) 産子数・産子体重及び生時体重の夫々と飼育密度の間には特に明かな関係は見られなかつた。
著者
水谷 誠 茅野 和夫 梅沢 英彦 倉益 茂実
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.59-61, 1974 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11
被引用文献数
9

1.白色の羽毛でおおわれ目・耳の周囲, 頭・背・尾部ならびに副翼部 (副翼羽, 覆翼羽) に散在的に野性型羽毛をもつ羽装―panda―は遺伝形質である。2.その形質は常染色体上の劣性遺伝子によって発現すると思われる。