- 著者
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今野 怜
藤巻 裕蔵
- 出版者
- 帯広畜産大学
- 雑誌
- 帯広畜産大学学術研究報告 自然科学 (ISSN:09193359)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.3, pp.125-133, 2001-10
1999年4〜7月に利尻山において各植生帯ごとの鳥類の種構成,各種の相対的多さや垂直分布について調査した.植生帯はエゾマッートドマツ帯,ダケカンバ帯,ハイマツ帯にわけられ,それぞれ46,21,16種の鳥類が記録された.これらのうち,主要種(相対優占度が2%以上の種)は,エゾマッートドマツ帯ではミソサザイ,コマドリ,ウグイス,エゾムシクイ,キクイタダキ,ハシブトガラ,ヒガラ,アオジ,クロジ,マヒワ,イスカ,ナキイスカ,ウソ,ダケカンバ帯ではカヤクグリ,コマドリ,ノゴマ,ルリビタキ,ウグイス,エゾセンニュウ,アオジ,クロジ,マヒワ,ギンザンマシコ,ウソ,ハイマツ帯ではアマツバメ,カヤクグリ,コマドリ,ノゴマ,ルリビタキ,ウグイス,アオジ,クロジ,ギンザンマシコ,ウソであった.垂直分布についてみると,北海道本島の山地と比べて全体に分布する標高が低くなっていた。