著者
大久保 純一郎
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
日本パーソナリティ心理学会発表論文集 20 (ISSN:24332992)
巻号頁・発行日
pp.103, 2011-09-02 (Released:2017-09-01)

Bowlby(1958)は,乳児が特定の対象(多くの場合母親)との間に結ぶ情愛的なこころの結びつきをアタッチメント(愛着)概念で説明し、愛着理論を体系づけた。その後,幼少期の親子関係(Ainsworth et al., 1978)を中心として愛着研究が進められてきた。しかしながら近年,内的作業モデル理論が注目されたことから,青年期や成人期における愛着研究が展開されるようになった(酒井, 2001)。そこで,幼少期の母子関係が青年期の愛着にどのような影響およぼすかという点について研究が進められてきた(山岸, 2004・酒井, 2001)。本研究では,児童期を中心とした幼少期について,母子関係のみならず父子関係をしらべ,それらと青年期の愛着の関係性ついて検討した。