著者
小口 正弘 布施 正暁
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第7回日本LCA学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.53, 2011 (Released:2012-02-16)

製品の使用年数分布は耐久財のストックや排出量を推計する上で不可欠な情報である。日本では比較的多くのデータが報告されているが,推定に費用と労力,詳細な情報が必要であることから特に海外の情報は不足している。本研究では,基礎情報が比較的入手しやすい自動車を対象に世界各国の使用年数分布を推定し,各国間の比較を行った。また,分布パラメータの一般化を検討し,より簡易な使用年数分布推定の可能性を示した。
著者
伊坪 徳宏 久保 利晃
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第7回日本LCA学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.93, 2011 (Released:2012-02-16)

東日本大震災による影響を受けて発生した福島原子力発電所の事故は大量の放射性物質の放出を招いた。放出された放射性物質は大気中で拡散され、吸入や食物等を経由した暴露を誘発する。LCIAで用いられるモデルを利用することで、放射性物質の発生から暴露量の増分、潜在的な健康影響を試算することができる。 本研究ではLCIA手法を用いて、今回の福島原子力発電所の事故に伴う健康影響を試算した。結果は損失余命(DALY)で算定される。
著者
川嶋 琢幹 嵐 紀夫 稲葉 敦 本下 晶晴
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第7回日本LCA学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.184, 2011 (Released:2012-02-16)

プラスチックと炭酸カルシウムを主成分とする「ストーンペーパー」が森林資源並びに水資源を保護するものとして着目されている。通常のパルプ紙は、カーボンニュートラルと考えられるので、ストーンペーパーはCO2排出量を主とする地球温暖化の観点からは通常のパルプ紙よるも環境影響は大きいと考えられる。本研究では、森林資源並びに水資源の評価も含めてスt-ンペーパーの環境影響を考察する。
著者
高橋 和枝 染村 庸 國岡 達也 根本 康恵 松野 泰也
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第7回日本LCA学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.191, 2011 (Released:2012-02-16)

スマートフォンは、近年、急激に台数を伸ばしており、今後も増加することが予想される。一方、スマートフォンは、フルブラウザ機能を有するため、パソコンやPDAを代替し、将来的には小型電子機器を集約することも期待できる。そこで、スマートフォンの資源消費による環境影響を評価するため、実機を解体し、元素分析により資源含有量を把握した。さらにユーザーアンケートを行い、スマートフォンによる他小型機器の代替可能性を評価し報告する。
著者
有間 俊彦 吉田 伸二 鈴木 一人 長谷川 浩 山本 敏克 中川 善博 石井 謙二 伊坪 徳宏
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集 第7回日本LCA学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.38, 2011 (Released:2012-02-16)

紙製ヨーグルト・カップは本体には紙、蓋にはアルミニウムが主に使用されている。本研究では、こうした紙製ヨーグルト・カップのLCAをLIME2を使用して実施した(ヨーグルトの充填及び封緘プロセスは除く)。アルミの環境負荷は相対的に大きく、木材が環境(一次生産及び生物多様性)に与える影響がゼロであるとした場合、容器1個が環境に与える影響(統合化)の50%強が蓋に由来し、その殆どが素材製造に由来している。